宮城野親方が希望する部屋再興に「待った」?夏場所終了後に愛弟子たちが「大量引退」危機
大相撲の世界では「力士の移籍」はなかなかうまくいかない、といわれている。’18年に貴乃花親方が退職し、千賀ノ浦部屋(現、常盤山部屋)へ大関貴景勝を筆頭に8人の所属力士が移籍したが、現在、旧貴乃花部屋の力士は3人しか在籍していない。旧貴乃花部屋の力士については、お互いの部屋の力士同士のトラブルや、後援会同士の“つばぜり合い”などが発生した影響で若い力士がどんどん辞めていったという。 部屋の閉鎖にまで追い込まれても、宮城野親方はいずれ「部屋の再興」を希望している。それを許すのか、許さないのか。判断の初めの一歩は、伊勢ヶ浜親方と浅香山親方(元大関・魁皇)の2人が決める。 「要するに、2人の親方が宮城野親方の教育係なんです。本場所終了後に協会執行部に宮城野親方の現状を報告して、部屋の閉鎖処分を“解く”かどうかを決める。不祥事によって部屋が閉鎖され、別の部屋に転籍するなんてことは、相撲界で過去にはなかったことですからね」(古参の相撲記者) 宮城野親方としては、自分が育てた力士がまず、伊勢ヶ浜部屋の力士として再起する姿を見せたかっただろう。しかし実際は、旧宮城野部屋所属の弟子の半数以上が土俵にすらあがれなかった。現役時代、最強横綱として鳴らした親方が思い描く復活ロードは、前途多難だ。
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