仙台の広瀬川が赤く変色 原因は亜炭の坑道か 地下水たまり流出の可能性 全国各地でトラブルも【宮城発】
人体に影響なし それでも…
事象を調査している仙台市下水道南センターによると、広瀬川が赤く染まる現象は2010年だけでなく2023年にも確認されたという。心配なのは健康被害だが、今回を含めて「水質試験などで人体に影響がないことが確認されている」と安全性への懸念はないとしている。とはいえ、広瀬川沿いに30年以上住む人が「初めて見た」と話すなど、なぜ今、大量に亜炭の坑道から鉄さびが流出することになったのかは不明なままだ。 亜炭は宮城県や山形県などの東北だけでなく岐阜県や愛知県、兵庫県など全国各地で採掘されていた。残された坑道の崩壊により地表が陥没するなど、流出以外の問題も起きていて、採掘場所の適切な管理など、対処だけにとどまらない対策が求められている。
仙台放送