「REGAL」から生まれたコンセプトブランド「REGAL Shoe & Co.」のクラシックと革新的なもの作り
グッドイヤーウェルト式製法の靴に「GORE-TEX」を搭載する
近年REGAL Shoe & Co.の大きな取り組みとして「GORE-TEX(ゴアテックス ファブリクス)」を搭載したプロダクトをリリースしている。GORE-TEXを搭載した靴はさまざまなブランドからもリリースされているが、革靴作りとしてグッドイヤーウェルト製法[1]を用いるのがREGAL Shoe & Co.のこだわりで、この2つを合わせ持ったプロダクトを実現させるのはかなり難易度の高いことだったという。 「グッドイヤーウェルト式製法の靴にGORE-TEXを搭載するという技術はREGALとGORE社で共同で開発したものです。GORE-TEXのメンブレン[2]素材をブーティー形状にしたものを靴の中に入れ込み、GORE-TEXメンブレン素材を傷つけないようにグッドイヤーウェルト式製法を用いてアッパーとソールを縫い合わせていくのですが、この技術が難しいものでした。 REGAL Shoe & Co.では2019年からこのGORE-TEXのシリーズをリリースしています。このシリーズは技術面から見てもなかなか他では見受けられない仕様で、これは世界でもあまり例がないのではないかと思います。 そして今回ご紹介したいアイテムは『Loafers GTX(ローファーゴアテックス)』と『U-Tip Derby Shoes GTX(Uチップ ダービー シューズ ゴアテックス)』の2型なのですが、両方ともREGALの歴史あるアーカイブデザインをモチーフにし、そこに付加価値としてGORE-TEXを搭載したものです。“雨の日は革靴を履かない”という概念はもういらなくなります。 それだけではなく革靴ではインソールの下にはコルクを敷くのが一般的なのですが、このシリーズはその部分にスニーカーのインソールなどで使われるオーソライトを中物に採用し、よりスニーカーに近い履き心地に作られています」
REGAL Shoe & Co.の揺るぎない定番「Standard Saddle Shoes」
REGAL Shoe & Co.の魅力としてのもうひとつは、揺るぎない定番アイテムではないだろうか。クラシックでレベルの高いMade in Japanの定番アイテムも紹介してもらおう。 「REGAL Shoe & Co.の定番中の定番アイテムといえば弊社に昔からある『Standard Saddle Shoes(スタンダード サドル シューズ)』です。1970年代の日本のアイビーブームの頃から愛されているモデルで、なかでもこの“ブラック/ソーテル”というカラーリングがもっとも定番的といえると思います。 アメリカ時代に使われていた木型をベースに用いたモデルなど色々と商品を展開しているのですが、『Standard Saddle Shoesを作る』『サドルラスト』と呼ばれる木型で作られる靴はフォルムとしても定番だと思います」