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　ランドクルーザー250の納車がどんどん進んでいる。買えない買えないという声も聞こえたが、二拠点での生産もありすでにかなりの台数が路上に登場している。そんなランクル250、いろいろ触れてみると本当のねらい目グレードが見えてきたぞ。 【画像ギャラリー】走行性能に大差なし!!まさに質実剛健なランクル250「隠れオススメグレード」を見る(5枚) 　文:ベストカーWeb編集部/写真:小林岳夫

■投機目的の購入者たちは阿鼻叫喚か？

　ランドクルーザー250の人気が凄まじい。すでにファーストエディションは完売し、最上級グレードZX、そして中間グレードのVXについてもかなりの引き合いだという。 　販売店によればVXのみに設定されるガソリングレードの枠がまだ数台あるという情報もあったが、基本的にはディーゼルグレードはZXもVXも現在は受注を一時的に止めている販売会社も多いようだ。 　当初はファーストエディションがすぐに中古車として出回ったりしていたものの、現在の中古車相場を見る限りは概ね1000万円近辺が価格帯になっている。 　このあたりは走行数十kmのいわゆる投機目的での購入車両だが、正直なところかなり苦戦しているようにも思える。もちろん売り抜ければいいのだが、ファーストエディションでこそないもののランクル250は納車がどんどん始まっているのだ。 　毎月の販売目標が2250台という発表を疑問視するメディアもあったが、実際のところトヨタ田原工場、そして日野羽村工場のラインはフル稼働しているらしく、ベストカー調べではすでに1万台以上のランクル250が登録されている。 　2024年4月発売だから7月までの4カ月間で1万台超を納車したとすれば、月産予定台数の2250台は確実にキープしていると言えるだろう。 　こうなればレアな車種としての存在感は薄まるし、投機目的としてはかなり厳しい状況だ。ランクル70については手作業工程もあり依然として厳しい生産状況だが……。

■ねらい目となる「GX」グレード

　そんなランクル250だが「一般的」なグレードとしてはディーゼルのみのZXが735万円、VXがディーゼル630万円/ガソリン545万円となっている。 　もっともお買い得グレードはVXガソリンの545万円になるが、実際のところは163ps/246Nmの2.7Lのガソリンエンジンにはパワー不足などを懸念する声も大きい(ベストカーWebでは近日試乗予定)。 　そうなるとVXディーゼルとなるがこれがまた85万円アップというのがかなり厳しいチョイスとなる。そこでオススメするのが「GX」。 　GXはディーゼルのみの設定で、しかも搭載される2.8Lのディーゼルエンジン「1GD」はZXなどと共通スペックなのに、価格は520万円。これは安すぎるだろ～!!! 　もちろんシートはファブリックだし、ZXとVXのような12.3インチのモニターは8インチのディスプレイオーディオになる。 　しかもフェンダーがGXグレードだけナロータイプになり、タイヤも245/70R18という絶妙サイズだ(ZXは265/60R20、VXは265/65R18)。 　快適装備はないけれどランドクルーザーの根本となる「生きて帰る」を地でいくGXグレードはおすすめだ。小ネタだがオプションの丸目ライトなどは実はGXにも装着できる(ディーラーはダメというかも？)。 　元は道路管理会社など「働くクルマ」グレードとして設定されたGXは、生産の割り当て台数も絞られているが、開発陣も「GXを一般の方が乗るのは全然アリですよ!!」とお墨付きなので検討してほしい!!