【分析】「聞く力」を数値化! 報道対応は1年間で141回。車座集会は2年間で46回開催。岸田政権2年間「聞く力」の成績表
日テレNEWS NNN
「聞く力」を掲げて発足した岸田政権。先週3年目に突入しましたが、その「聞く力」は十分に発揮されていたといえるのでしょうか。日本テレビは、報道対応や国民との対話という視点で、岸田首相の「聞く力」を客観的な数値で分析。その結果を、政治部・本岡記者がイチから解説します。
■岸田政権2年 「聞く力」はどう変化?
岸田政権2年間を支持率の推移を見ると、閣僚4人が辞任に追い込まれたり、年末には防衛財源確保のため増税する方針を決めたりしたことで、2年目に入ってすぐ支持率が下がっています。その後、電撃的なウクライナ訪問やG7広島サミットなどの外交成果などがあり、一時支持率は56%まで回復しました。 しかし、マイナカードのトラブルが相次ぐなどして再び、支持率は政権発足以来最低水準まで下がっています。
■「聞く力」とは? 岸田首相に聞いてみた
岸田首相自身は最初に掲げた「聞く力」についてはどう考えているのでしょうか。岸田首相本人に直接聞いてみました。 日本テレビ 「聞く力を十分に発揮できたとお考えかお聞かせください」 岸田首相 「聞く力と、決断し、実行するということ、このバランスが政治には求められるんだと思います。聞くだけで終わってはならない」 この発言から、岸田首相は「聞く力」だけでなく「決断して実行する力」も強調するようになったと考えられます。 そもそも「聞く力」はこの2年間で発揮されていたといえるのでしょうか? 「聞く力」は抽象的な言葉であるため、なるべく客観的な情報で評価できるよう、私たちは「聞く力」を数値化してみました。要素は「報道対応」と「車座集会」の2つです。
■安倍元首相の3.3倍!? 数字で見る岸田首相の報道対応
1つ目の「報道対応」について、私たちは「ぶら下がり」と呼ばれる、官邸のエントランスなどで行われるインタビューに注目。首相がインタビューに応じた回数から、どれだけ国民の疑問に答えようとしたかを分析できると考えました。 この報道対応の回数を岸田政権、菅政権、安倍政権のそれぞれ1年間を区切って数えてみたものが以下の画像です。