被災地に希望の漁火 輪島港で待望のカニの水揚げ10ヶ月ぶりに
いよいよ日本海の冬の味覚・ズワイガニがお目見えです。 悪天候のため6日の解禁以降も、出漁を見合わせていたカニ漁が7日夜から始まりました。 【写真を見る】被災地に希望の漁火 輪島港で待望のカニの水揚げ10ヶ月ぶりに 地震で被災した輪島港からも32隻の漁船が海に出て、およそ10か月ぶりに本格的な水揚げが再開されました。 7日夜11時ごろの輪島港。 カニ漁へ向かう漁師たちが続々と集まってきます。 ■輪島港は、地震の影響で海底が隆起する被害 元日の地震の影響で、海底が隆起するなど大きな被害を受けた輪島港では、漁の解禁に向け、荷さばき所の修繕や仮桟橋での荷揚げの手順を確認するなど準備が進められて来ました。 しけで延期となっていた出漁へ、ようやく船を出せるかと思われましたが、沖合いの風が強まり出漁直前で判断に迷います。 輪島市小型底引き組合 沖崎勝敏 組合長 「ちょっと風が上がって来たもんで、一度みんなと相談」 ■風が収まるのを待ち30分、漁師「出る出る」 風がおさまるのをひたすら待つ漁師たち。30分ほど経って漁師たちが動き出しました。 (Qどうなりました?)「出る出る」 元日の地震から10か月あまり、待ちわびた今シーズンのカニ漁が始まります。 輪島市小型底引き組合 沖崎勝敏 組合長 「まだまだこれからやろうけどまあ第一歩かなと。(嬉しいという気持ち大きい?)半々やね嬉しいというのもあるし、まだまだこれからというのもあるし」 閑散としていた輪島港に煌々と漁火が灯り、およそ30隻の船が沖へと向かいました。 ■仮の復旧が進んだ輪島港でカニ水揚げ そして、7日午後。 町野巧巳記者リポート 「仮桟橋など仮復旧が進んだ輪島港に今、カニを乗せた漁船が10ヶ月ぶりに帰ってきました」 待望のカニが仮桟橋から伸びるベルトコンベアに乗せられ水揚げされました。 輪島港では、水揚げ場が6ヶ所と限られた中でスムーズに出荷の作業を進めるため、きょうの漁は網をかけるのは一隻4回までコウバコガニは60箱までの制限が設けられました。 漁獲量は例年の半分以下となりますが、地震以降10か月ぶりの本格的な水揚げに港は活気に溢れていました。