【中山金杯】火曜追い エ女王杯4着シンリョクカ 3頭併せで最先着
エリザベス女王杯4着以来のシンリョクカは、木幡初騎手を背にWコースで外ピュアキアン(3勝)、中ラキアレクサンダー(1勝)を追走。直線は最内から鋭く反応し、6ハロン85秒0-11秒5で中に1馬身、外に2馬身先着した。「すぐに仕上がるタイプで今日もイメージ通り、すっと出てきてくれた。前走はグランプリホースも出た強いメンバーで善戦できたし、1800メートルから2000メートルが一番合うと思います」と鞍上は重賞2勝目へ手応え十分。 天皇賞・秋3着以来のホウオウビスケッツは、Wコースで外アイオリア(2歳未勝利)を6馬身ほど追走。直線は馬なりでかわし、6ハロン85秒1-12秒0で半馬身先着した。「十分過ぎるくらい乗り込んで仕上がりは大丈夫。(主戦の)岩田(康)さんとも相談して、他の条件よりこの舞台が合うと判断した。ハンデ(59・5キロ)は重いけど、もっと背負わせてもよかった、と思わせるようなレースをしてくれたら」と奥村武調教師は酷量克服の期待を寄せる。 中山3戦3勝の巧者クリスマスパレードは、Wコースで単走。馬場の大外をしっかり反応し、6ハロン84秒8-11秒6でフィニッシュした。「乗り手は遅く感じたようで、時計が速くて驚いてました。前走を経験して貫禄や雰囲気が出てきた感じ。中山は合っているイメージもあるし、55キロも想定内」と加藤士調教師は好感触。 一昨年の覇者ラーグルフはWコースで単走。馬場の大外を馬なりで駆け抜け、5ハロン69秒5-12秒2。「動きは良かった。2年前のようにうまく立ち回りたいので、枠順は真ん中より内がいいね。(厩舎)最後の年だし、いいスタートを切ってくれれば」と宗像調教師は期待する。 2000メートル戦は久々となるパラレルヴィジョンは、Wコースで5ハロン66秒7-12秒0をマークし、中ソルデマジョ、外レッドアトラーニ(ともに新馬)と併入した。「順調に来られた。この距離で急かさずに走らせたい」と国枝調教師。 抽選対象のレガトゥスはWコース5ハロン67秒0-11秒8。「周りが暗いせいかいつもより折り合えた。半弟のデシエルトはこのくらいの距離で走っているし、折り合えばこなせるはず」と矢嶋調教師。セイウンプラチナはWコース5ハロン69秒2-11秒5。「併せたモンドデラモーレに(2馬身)遅れたけど、しまいの切れは良かった」と千葉調教師。マイネルモーントはWコースで6ハロン84秒3-11秒8。「前回より動きはいい。できれば前で運びたい」と高木調教師。ギャラクシーナイトはWコース6ハロン85秒7-11秒6。「元気いっぱい。前走はペースも厳しかった」と菊沢調教師。