阪神・森木“圧投”主軸切り 10球中9球直球で1回0封 カーブ試投も好感触「カウント取れたら」
「フェニックス・リーグ、阪神2-0ロッテ」(13日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎) 3人目の打者を斬るとベンチへ下がる際にようやく口元を緩めた。阪神・森木大智投手がクリーンアップをピシャリ。「0で抑えられたのは良かった」と安堵(あんど)した。 2点リードの六回。投じた10球中9球は直球で3番から始まる打者を圧倒した。先頭・上田は今季「一番安定していた」というスライダーをあえて使わず、「カーブでカウントを取れたら」と4球目で低めのカーブ。ボール球となったが「意図としてはオッケー」と好感触を得た。一直に抑え、続く池田は三ゴロ、最後は寺地を148キロで左飛に打ち取った。 9月中旬頃から福原2軍投手コーチと徹底して「(ストライク)ゾーンに投げ込む」ことに取り組み、徐々に成果が表れている。外角と内角の縦2分割でストライクゾーンを認識し、外角中心に投げ込む。その中でフォームの微修正を行い、「ボール自体も感覚も少しずつ良くなっている」と手応えを深めている。 ただ満足はしていない。「数、確率を増やせるように。せっかくこういう場をもらえているんで、どんどんトライしていきたい」。さらなる成長をみせて充実の秋を過ごす。