SKハイニックス、米国に初の半導体工場建設へ-5900億円投資計画
(ブルームバーグ): 韓国の半導体大手SKハイニックスは、38億7000万ドル(約5900億円)を投じて米インディアナ州に人工知能(AI)製品向けの先端パッケージング工場と研究センターを建設する計画を明らかにした。
3日の発表文によると、半導体メモリーで世界2位のSKハイニックスは、ウェストラファイエット市に同社としては米国で初の施設を建設し、2028年後半に量産を開始する予定。同工場はAIシステムを訓練するグラフィック・プロセッサーの重要部品である次世代高帯域幅メモリー(HBM)の生産ラインを中心に据える。
SKハイニックスは、米エヌビディアのプロセッサーと連携するHBMチップの主要な設計・生産者として、AI開発ブームの主要プレーヤーに浮上している。同社が2年前に米国への投資計画を発表した当時、SKグループの崔泰源会長は、米国で半導体施設を建設し、研究プログラムを強化するため約150億ドルを確保すると述べていた。
今月3日の発表はそうしたコミットメントの一部だと同社は説明した。同社は米国への半導体製造回帰を促進することを目的とした法律に基づく助成金も申請している。
原題:SK Hynix Plans to Spend $4 Billion on First US Chip Plant (1)(抜粋)
--取材協力:Ian King.
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Yoolim Lee, Mackenzie Hawkins