令和5年は410億円!?「交通反則金」は何に使われている?
自動車を運転していて交通違反を起こすと、切符を切られて交通反則金の支払いを命じられます。交通反則金の支払いを命じられるとドライバーも落ち込んでしまうかもしれません。 違反を起こした以上交通反則金の支払いは仕方のないことと考えられますが、実際にどのような目的で使用されているか気になる人もいるでしょう。 今回は自動車で違反を起こした際の交通反則金が、どのように使われているかをまとめました。年間の交通反則金総額もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
そもそも交通反則金とは?
交通反則金とは、比較的軽微な交通違反に課せられる行政処分を指します。おもには道路交通の安全を目的とし、行政責任がともなう際に発生することが多いでしょう。 例えば、一時停止違反や速度違反・信号無視などに該当する場合に交通反則金が発生します。なお、上記のような違反は交通反則金の支払いによって刑事罰を免れられるようです。そのため、きちんと支払えば前科もつきません。 交通反則金ではなく罰金が発生するケースもあり、罰金の場合はおもに重大な違反を犯していることが多いようです。罰金の場合は前科もついてしまうため、交通反則金と罰金は別物と認識しておきましょう。
交通反則金は何に使用されている?
交通反則金はおもに、交通安全施設を充実させるために使用されています。北海道警察のホームページによると、以下の施設を設置・管理するために使用されているとのことです。 ●交通信号機 ●横断歩道 ●道路標識/標示 ●歩道 ●ガードレール 納付された交通反則金は、一度国庫に納められます。その後交通安全対策特別交付金として、各都道府県に交付される仕組みです。交付金額は、交通事故の発生件数や人口の集中度などを考慮して決定されます。 交通反則金を目的外の用途で使用することは認められていません。あくまでも交通安全を目的とした、施設の整備に使用されていると認識しておきましょう。
交通反則金の年間総額はどのくらい?
交通反則金の年間総額について、令和5年度は約410億円にもなると発表されました。令和5年度は3月期と9月期に交通安全対策特別交付金が通知されており、それぞれの交付総額は以下の通りです。 ●3月期:196億3600万円 ●9月期:214億6100万円 上記の合計額は約410億円となり、金額としては大きいものといえるでしょう。 なお交通安全対策特別交付金は、大都市になると金額が高くなりやすいです。特に東京や埼玉などの関東圏や、大阪・愛知・福岡などの大都市への振り分けが多くなっています。