「Jリーグ→海外」の最高額は? 日本人移籍金ランキング15位。大当たり!? 強豪入りも果たしたレフティー
欧州各国リーグは、2024/25シーズンに向けた準備を始めている時期で、今夏も様々な移籍市場の動きがある。シーズン途中のJリーグから有力選手が引き抜かれることが多いのもこの時期だ。今回は、Jリーグから海外へ移籍した日本人選手の中で、その移籍金が高額だった選手をランキング形式で紹介する。※移籍金や市場価値、スタッツは『Transfermarkt』を参照。順位が並んだ場合は同サイトの表示順位に準拠。
15位:堂安律(どうあん・りつ) 生年月日:1998年6月16日 移籍先:ガンバ大阪→フローニンゲン(オランダ) 移籍日:2018年7月1日 移籍金:170万ユーロ(約2.72億円) ガンバ大阪の育成組織で育った堂安律は、16歳でJ1デビューを飾るなど、異例の速度でステップアップを続けたタレントで、2017年夏にオランダのフローニンゲンへ期限付き移籍で加入した。ヨーロッパ1年目でリーグ戦29試合に出場して9得点を記録すると、2018年夏に移籍金170万ユーロ(約2.72億円)の買い取りオプションを行使して、完全移籍に切り替わっている。 フローニンゲンが2017年に堂安を獲得した際の市場価値は15万ユーロ(約2400万円)だった。そこから1年間で250万ユーロ(約4億円)に価値が高まったところで170万ユーロで完全移籍ということで、フローニンゲンにとっては大当たりだった。さらにフローニンゲンで活躍を続けた堂安は、2019年夏に750万ユーロ(約12億円)でオランダの強豪PSVに移籍しており、フローニンゲンは堂安の移籍金で580万ユーロ(約9.28億円)の利益を得たことになる。日本の有望株を早い段階で獲得して育てて売却するというビジネスの成功例と言えるだろう。 その後、堂安はシーズンによって良い時期も悪い時期もあったが、ギラギラとした闘志を絶やすことはなく、着実にステップアップを続けている。2023/24シーズンはドイツのフライブルクでブンデスリーガ30試合に出場。7得点4アシストと結果を残しており、最新の市場価値は1800万ユーロ(約28.8億円)となっている。そのステップアップの一歩目が、フローニンゲンへの移籍だった。
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