能登半島地震の被災地で“復興の象徴”長岡花火『フェニックス』を… 小学生の絆が生んだ“大輪の花”
新潟放送
能登半島地震で被災した石川県七尾市で、長岡花火『フェニックス』が打ち上げられました。きっかけは「自分たちに何かできることはないか」という小学生の思いでした。 【写真を見る】能登半島地震の被災地で“復興の象徴”長岡花火『フェニックス』を… 小学生の絆が生んだ“大輪の花” 新潟県長岡市の豊田小学校6年生と、能登半島地震の被災地・石川県七尾市の小丸山小学校の6年生は地震後、オンラインで交流してきました。 七尾市 小丸山小学校の児童 「(学校の)きれいに敷いてあったタイルが地震の影響ではがれてしまいました」 長岡市 豊田小学校の児童 「復興できていないところも頑張って復興してください」 豊田小学校のある長岡市も20年前、2004年に起きた中越地震で被災しました。 長岡市 豊田小学校の児童 「一日も早い復興を願い、2005年から世界に誇れるような壮大な花火『フェニックス』が生まれました」 「募金などで復興の手伝いをしてあげたいと思いました」 12月6日、豊田小学校の児童が七尾市の小丸山小学校を訪れ、両校の児童が初めて顔を合わせました。 豊田小学校の6年生は長岡の復興の象徴『フェニックス花火』を七尾市で打ち上げるため、4248人から募金を募り準備してきました。 豊田小学校の児童 「“被災地を応援したい”、“復興に向かってともに歩んでいきたい”と長岡の復興の象徴・長岡花火を石川県で打ち上げたいと考えました」 そしてもう一つ、豊田小学校の6年生からのプレゼントがありました。 能登を舞台にしたドラマのテーマソング「希空~まれぞら~」を合唱したのです。 小丸山小学校の児童 「小丸山とか七尾とか能登のために歌を披露してくれてうれしかった。いい花火が打ち上がるといいなと思う」 そして、午後5時。 慰霊・復興・平和への思いが込められた、およそ300発の花火が石川の空に力強く大輪の花を咲かせました。 小丸山小学校の児童 「自分たちが被災して悲しい気持ちになっていたけど、それがもう一気に晴れる感じの、すごい花火だった」 「祖父の実家が壊れたりして傷ついていたけど、前向きに頑張っていこうと思った」
新潟県と石川県の小学生の絆が咲かせた大輪の花。 長岡の花火は復興に向け歩み続ける能登の空を明るく照らしていました。
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