Cクラスのルーツ【2】初めての「本格的な小型車」ゆえのオーバークオリティ|1988年式 メルセデス・ベンツ 190E
【1988年式 メルセデス・ベンツ 190E】 190Eはメルセデス・ベンツが手がける初めての「本格的な小型車」だけあり、失敗は許されない。そのため注がれた開発費は膨大で、未塗装の樹脂バンパーやドアミラーなどコストカットの跡が見られるが、中身はまさにメルセデスが凝縮された仕上がりとなっている。 【画像22枚】ドアミラーのサイズが左右で異なることが190Eの特徴のひとつ。運転席側は横に長く、より広い後方視界を確保。助手席側はタテに長く、死角となる左後方下部まで見えるようにしている これは小型車の開発・生産におけるコスト削減のノウハウがメルセデスにはなかったため……という見方もできるが、いずれにしてもクラスを超えたクオリティーは群を抜いていた。 主要諸元 Specifications メルセデス・ベンツ 190E(W201) 全長×全幅×全高(mm) 4420×1680×1385 ホイールベース(mm) 2665 トレッド前/後(mm) 1430/1415 車両重量(kg) 1200 エンジン型式 1026型 エンジン種類 直列4気筒SOHC 総排気量(cc) 1995 ボア×ストローク(mm) 89.0×80.2 圧縮比 9.1:1 最高出力(ps/rpm) 115/5100 最大トルク(kg-m/rpm) 17.5/3500 変速比 1速4.249/2速2.408/3速1.487/ 4速1.000/後退5.670 最終減速比 3.231 ステアリング リサーキュレーティング・ボール サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク ブレーキ ディスク(前後とも) タイヤ 185/65R15(前後とも) 発売当時価格 466.0万円 初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部