GWこどもまつり初開催 島の活性化の足掛かりに 奄美市マリンタウン
鹿児島県奄美市の名瀬港本港区(マリンタウン地区)の私有地で4日、ゴールデンウイークこどもまつりinマリンタウン(同実行委員会主催)が始まった。初日は地元ダンスクラブのステージ発表やエアーアスレチック体験、多彩な出店があり、多くの家族連れが訪れた。 イベントは5日まで。 会場は観光・流通の関連用地として奄美市が公募した本港地区の埋立地。土地を所有、管理するAndDoホールディングス(本社東京、安藤正弘代表取締役社長CEO)が施設開業の検討を兼ね、島の活性化のため有効活用できないか、とイベントの企画、立案を奄美大島出店業組合(西桂吾会長)に持ち掛けた。
こどもの日に合わせ「子どもたちが主役となり、一日中楽しめるイベントを」と、同組合が奄美看護福祉専門学校や大島高校、奄美高校の生徒らと協力し初開催。島内72企業が協力、協賛し司会進行など会場運営は生徒らが主体となっている。 不動産事業を全国展開する同ホールディングスは昨年、龍郷町芦徳で宿泊施設「LUXE TECH ⅤILLA ASHITOKU」を開業するなど奄美での事業にも力を入れている。 イベント会場を訪れた社長室兼新規事業開拓戦略本部の山岡一平マネジャーは「奄美は宿泊施設も少なく、島内のイベントもあまり外では知られていない。集落行事も通り掛かった観光客が気軽に参加するのは難しい。同地を活用し、定期的にイベントを開催することで観光客の増加、島の活性化につながれば。ゆくゆくは、イベントを目当てに観光客が訪れるような場所を目指したい」と話した。 4日午前は天候に恵まれ、会場ではしゃぐ子どもたちや写真撮影を楽しむ家族連れが多く見られた。会場を訪れた伊津部小1年男児(6)はステージで行われたじゃんけん大会で優勝。「うれしい」と笑顔で話した。