「避難めんどくさい」にならないため 災害は突然に…“心の隙”を知るゲーム 震災経験した大学生が制作
■畠山さんが「ゲームを通して伝えたいこと」
語り部の新しい形を目指した「ゲーム」。「ゲーム」で伝えるというこだわりには、理由がありました。 畠山さん 「“震災の記憶を伝える”という内容は今までたくさん見てきた。個人的に、あまり重苦しい感じにしたくなかった。震災・防災教育というと、“私は地震が起きたらすぐ避難しようと思います”と、そのときは考えると思うんですけど、実際その場に居合わせるとなかなか難しい」 「避難がめんどくさい、おっくうだと思ってしまう気持ちもあると思う。それを否定する気もないし克服しようということでもないけど、そういう気持ちがあるんだということを自分で知っておくということが1番の防災のマニュアルになるんじゃないか」 「普段の生活をしているとき、突然災害はやってくる。“避難めんどくさいな”と思ったときに『この感じ1回ゲームで体験したことある』って、めんどくさいという気持ちを持つ自分を知ってるとなったら、それを踏まえて冷静になれるんじゃないか」 将来、「地元の小中学生で防災教育の一つのツールとして活用されるゲームになったら」と強い決意をもつ畠山さん。大学卒業までに(大学の卒業制作として)「気仙沼クエスト3.11エディション」をさらにバージョンアップする予定だといいます。