オリランド、28年度にクルーズ事業を開始-3300億円を投資
(ブルームバーグ): 東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは9日、日本でクルーズ事業を2028年度から始めると発表した。
高野由美子最高経営責任者(CEO)らが同日千葉県内で会見し、日本を拠点とするクルーズ事業についてディズニー・エンタプライゼズ・インクと契約を結んだと発表した。首都圏の港を発着する周遊クルーズを予定しており、2-4泊程度の短期航路が中心という。
同事業には約3300億円を投じる。吉田謙次最高執行責任者(COO)は、手元資金でまかうことも可能だが、テーマパーク事業にも継続投資を行うため、どこかのタイミングで資金調達を行うことを視野に入れているとした。就航数年後に年間売上高で約1000億円、20%程度の営業利益率を見込む。顧客単価は1航海あたり10万-30万円程度という。
日本におけるクルーズ市場に成長が見込めるほか、これまでのテーマパーク事業やホテル事業で培ってきた運営のノウハウをいかせるとして、クルーズ事業の展開を決めた。ただ主力事業がテーマパークであることは変わらないとする。
ディズニークルーズは米国で1998年に就航以来、現在5隻が運航する。船上でショーなどディズニーが展開するコンテンツを楽しむことができるという。アジア発着のディズニークルーズ船は、25年度にシンガポールで就航予定の船に加え、今回で2船目の発表となる。
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Eddy Duan