息子の入学祝いに「BMW」を買ってあげたいです。400万円ほどするのですが「贈与税」はかかりますか? 非課税にはできないのでしょうか?
子どもの大学進学祝いに車を買ってあげる家庭は珍しくありません。車があれば通学にも利用でき、天候や時間を気にせず出かけられるため行動範囲が一気に広がり、さまざまな経験につながることもあるでしょう。 しかし、車ほど高額な贈り物をした場合、心配になる点は「贈与税」です。金額によっては贈与税の対象になり、贈与税は物をあげたほうではなく受け取った人に納税の義務があるため、この場合は入学祝をもらった息子が贈与税を支払う必要があります。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能? 本記事では、「息子に400万円の車を買った際にかかる贈与税」と、「どのグレードの車であれば贈与税がかからないか」を紹介いたします。
子どもに400万円の車を買った際にかかる贈与税は33万5000円
おしゃれでスタイリッシュなデザインから人気の高い「BMW」は、大学生が気軽に購入できるとは言い難いグレードの高級車ですが、中古車であれば400万円で十分に購入できます。 400万円の車をもらった際、まず初めに「110万円」の基礎控除を差し引き、「400万円-110万円=290万円」と計算します。 この「290万円に対して贈与税がかかる」ことになりますが、贈与税の計算方法は「一般贈与財産」と「特例贈与財産」の2種類に分けられます。通常の贈与であれば一般贈与財産が適用されますが、「親や祖父母から贈与を受けた年の1月1日に18歳以上である子どもや孫」が受贈者である場合は特例贈与財産が適用されます。 今回は、親が大学進学のお祝いで息子に400万円の車を買うケースであるため、こちらも特例贈与財産が適用され、税率が一般よりも少し優遇されます。290万円にかかる贈与税は、「290万円×特例税率15%-控除額10万円」で計算し、最終的には「33万5000円」が贈与税となります。 大学生の子どもが支払うには少々負担が大きい額であると考えられるため、贈与税の支払い分を現金で再び贈与したり、贈与する車の価格を下げたりすることをおすすめします。