孫正義氏「AIが次の勝負どころ」 ソフトバンク株主総会で断言
通信大手ソフトバンクは20日、東京都内で株主総会を開いた。取締役として出席したソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は、急速に普及する生成人工知能(AI)について「国内ではここが次の勝負どころ。グループ内で連携を深めたい」と断言した。 【写真】全然違う…AIが描いたドラえもん、ピカチュウ 孫氏はソフトバンク社内で生成AIに関する新規事業案を募集していることを明らかにし、「僕もびっくりするくらい画期的なアイデアが出てきている」と大きな期待を寄せた。 ベンチャー企業への投資戦略を巡っては、米シェアオフィス大手のウィーワークが経営破綻してSBGは1兆円超の損失を出した。孫氏は投資の成否について「(リスクを)いとわない仕掛けをダイナミックにやる。新しい進化の種を見つけにいくのがダイナミズムの一つ」と語り、今後も果敢にリスクを取っていく方針を示した。 総会では、株主がソフトバンクの株価をSBGのように上昇させるための「一手」を示してほしいと要望する場面もあった。孫氏が「(ソフトバンクの株価は)上がっているよね?」と尋ねると、ソフトバンクの宮川潤一社長は「一応」と回答。孫氏は「頑張っている」と評価し、「業績を上げることが大事。着実に増益を続け、株価が上がっていくと確信している」と話した。【藤渕志保】