入谷響「えっ!? って感じでした」15番でホールインワン 1年で3度のエースに「びっくりです」/国内女子ゴルフ
女子ゴルフ・ファイナルQT(最終予選会)第2日(27日、静岡・葛城GC宇刈C=6454ヤード、パー72)2度目の挑戦で最終プロテストに合格した入谷響(18)が15番(パー3)でホールインワンを達成するなど68と伸ばし、23位から5位に急浮上した。ともにスコアを1つ落としたが、セキ・ユウティン(26)=中国=と森井あやめ(31)=F&co=が通算7アンダーで首位をキープ。永井花奈(27)=ServiceNow=がこの日のベストスコアに並ぶ68で回り、14位から首位と1打差の3位に上がった。 ピン手前2メートルに着弾したティーショットはカップに吸い込まれるように消えた。実測187ヤードの15番パー3。人生3度目のホールインワンから入谷の快進撃が始まった。 「入ったのは見えました。クラブは5番アイアン。えっ!? って感じでした。あれで流れが変わりました」 インから出た第2ラウンド。序盤からパーを重ねていたが、15番をきっかけに、そこから3バーディー(1ボギー)。今年のプロテスト合格者では最上位の5位に浮上した。中京高3年だった3月の「明治安田レディス」に主催者推薦で出場し、人生初のエースを達成。朝日大に進学した直後の4月に2度目も経験しており、1年で3度の離れ業に「びっくりです」と笑った。 今季のツアー第1号だった会心の一撃に始まり、最終QTでは2019年の山城奈々以来5年ぶりとなるホールインワン。魅せるプロの資質ありの18歳は「明日からも緊張すると思うけど、集中するだけ」と気合十分だった。(臼杵孝志) ■ファイナルQT(ファイナル・クオリファイングトーナメント)翌年度の前半戦(第1回リランキングまで)のレギュラーツアーおよび下部ツアーへの出場優先順位を決める最終予選会。今季は37位までが前半戦の全試合に出場できた。今年度はシード喪失者6人、下部ツアー優勝者15人、1次QT通過者68人ら104人が出場。4日間72ホールのストロークプレーで争われる。QT制度は2002年から導入された。