今季のチェルシーは“パルマーFC”を卒業できるか 新指揮官マレスカは攻撃陣の奮起に期待 「コールの肩にすべてがのしかかっているわけではない」
昨季は圧巻の活躍を見せたパルマー
今夏も積極的な補強を見せるチェルシーもいよいよプレミアリーグ開幕戦を迎える。相手は王者マンチェスター・シティといきなり強敵となるが、勝てば勢いに乗るケースも考えられる。 注目の1人は昨シーズン、チェルシーで公式戦45試合に出場し、25ゴール15アシストを記録したコール・パルマーだ。リーグ戦だけでも22ゴール11アシストを記録しており、チェルシーのゴールのほとんどにパルマーが関わっていた。 昨季のチェルシーはパルマーの調子が勝敗にも大きく影響し、パルマーの存在が絶対的だった。昨季チームを指揮したマウリシオ・ポチェッティーノ監督はパルマーが欠場することとなった4月のアーセナル戦の前に「明日の試合でここはチェルシーFCであり、パルマーFCではないことを示すよ」と語ったことが話題となった。しかし結果は0-5とパルマー抜きのチェルシーは大敗を喫したのだ。 今シーズンはより厳しいマークが予想されるため、パルマー以外の選手の活躍が欠かせない。マレスカ新監督も攻撃陣の奮起に期待している。 「パルマーであれ、アーリング・ハーランドであれ、あるいは他の選手であれ、22ゴールを決めれば、それを常に再現するのは難しい。 パルマーに求めるのは、他のウイング、攻撃的MF、そして9番の選手たちに責任感を示すことだけだ。 コールの肩にすべてがのしかかっているわけではない。絶対に、こんなふうにはならない」(『Mirror』より) 昨季リーグ戦14ゴール5アシストを記録したニコラス・ジャクソンや8ゴール4アシストのラヒーム・スターリング、さらにはクリストファー・エンクンク、ミハイロ・ムドリクといったところにも得点を今季は期待したい。また新加入のキアナン・デューズバリー・ホール、マルク・ギウらも楽しみな選手たちだ。 今夏も積極補強を行い、新監督の下、新たなチーム作りを行ったチェルシー。良くも悪くも読めないチームとなっているが、まずは開幕戦でシティを撃破することはできるか。
構成/ザ・ワールド編集部