月額制で毎年新品が手に入る「サブスクiPhone」、実現せず!
2022年、まことしやかに囁かれたサブスクiPhoneの噂。月額料金プランに加入すると、毎年新品のiPhoneに乗り換えができるというサービスをApple(アップル)が計画中だという話でしたが…。 Bloombergの報道によれば、この計画は中止されたといいます。
サブスクiPhoneプランとは?
噂されていたサブスクiPhoneは、スマートフォンのモデル乗り換えを車のリースのように考えたもの。端末代を一度に払って「購入」するのではなく、一定の月額を払うことで端末を「利用」できる。利用する端末は変更することもできるし、また一定期間を過ぎると所有することもできるという考え方です。 この計画の狙いはシンプルで、より多くの人をAppleのエコシステムにロックインするため。月額制により、他社への乗り換えるよりApple内でアップデートする方が簡単な上、多くの人をより新しいモデルへと誘導することもできます。
スマホは長く使う時代へ
サブスクiPhone計画が消滅した理由の1つに、1台のスマートフォンを長く使う傾向が強まってきたことがあります。 EUが牽引してきた修理する権利が、ここ数年、広がっており、公式の修理プログラム・パーツ販売をはじめ、OSのアップデート保証期間の延長や、ハードの糊付けを減少させ分解しやすい構造にするなど、各企業がさまざまな取り組みをみせています。 修理する権利以外にも、端末の値上がりによって頻繁な買い替えが難しくなっているのもあるでしょう。 また、2023年のある調査では、アメリカ人の10人に7人が、少なくとも2年は同じスマートフォンを使い続けたい、6人は1人は5年以上使用する想定だと回答。また別の調査では、回答者の半数以上が、故障など買い替え必須状態にならないと買い替えることはないと回答していました。 こういった消費者の意識から、サブスクプロダクトは少なくとも今の時代にはマッチしないと判断したのかもしれません。
そうこ