大統領選の激戦7州、接戦続く 米世論調査
(CNN) 今年の米大統領選の行方を決める可能性が最も高い激戦州の7州で、民主党候補のハリス副大統領と共和党候補のトランプ前大統領のいずれの候補も支持率で明確な優位を確保していないことがわかった。米紙ニューヨーク・タイムズとシエナ大学が行った世論調査で明らかになった。 ハリス氏とトランプ氏に加え、「第3の候補」も入れて調査した。6州での支持率が誤差の範囲に収まった。 世論調査によれば、投票に行く可能性の高い有権者から支持率は、ジョージア、ミシガン、ペンシルベニアの各州で並んだ。両候補の支持率は46%、45%、47%だった。ウィスコンシンとノースカロライナの2州での支持率は、ハリス氏が48%、トランプ氏が45%だった。ネバダ州ではハリス氏支持が48%、トランプ氏支持が46%だった。いずれの州も支持率は誤差の範囲で両候補とも明確な優位を確保していない。アリゾナ州ではトランプ氏の支持率が48%とハリス氏の支持率44%をわずかにリードしている。 ハリス氏とトランプ氏による対決でも同様の支持率だったが、アリゾナ州でだけトランプ氏が誤差の範囲ではないリードを確保した。 今回の世論調査では、最後に投票先を決めた有権者の中では、支持がハリス氏に傾きつつある可能性が示された。ここ数日あるいは数週間で投票先を決めた有権者8%のうち、ハリス氏支持が55%、トランプ氏支持が44%だった。 一部の州では、選挙戦が終盤となるなか、有権者の優先課題に変化が見られたことも示された。ウィスコンシン州では人工妊娠中絶が経済とほぼ同じ頻度で重要な争点に挙げられているほか、アリゾナ州では移民問題を争点とする人の数が増えている。7州全体では、最も重要な争点に経済を挙げた人の割合は24%だった。そのほか、人工妊娠中絶が18%、移民問題が15%、民主主義が8%だった。