鎌ケ谷の住宅侵入容疑、保育士ら男2人逮捕 「SNSで接触、指示受けた」 首都圏連続強盗事件との関連捜査 千葉県警
鎌ケ谷市の住宅で14日未明、窓ガラスが割られ、侵入を試みた人物が逃走したとみられる事件があり、千葉県警は23日、この住宅への住居侵入の疑いで東京都新宿区北新宿3、保育士、前田祐一郎容疑者(25)と同葛飾区西水元2、会社員、河合優介容疑者(31)を逮捕したと発表した。 捜査関係者によると、前田容疑者は「X(旧ツイッター)で『資金調達』と検索して連絡を取り、匿名性の高いSNS『シグナル』に導かれた」「指示を受けた」などと供述しているという。千葉県警は前田容疑者が闇バイトに応募したとみて、首都圏連続強盗事件との関連も含めて捜査を進める。 千葉県内ではこの14日の事件の前後の時期に、鎌ケ谷市とも近い船橋市、白井市、市川市の住宅で強盗致傷事件が相次いだ。窓ガラスが割られたり、複数の人物が関与していたりするなど、手口に類似点がある。 鎌ケ谷市の事件での2人の逮捕容疑は仲間と共謀し、14日午前2時10分ごろ、80代の無職女性の家に1階の掃き出し窓から侵入した疑い。 千葉県警捜査1課によると、音がして窓が割られたことに住人が気付いた。侵入したとみられる人物は室内を物色する前に逃げた。女性の家族からの「家のガラスが割られた。容疑者は見ていない」という趣旨の110番通報で発覚した。 現場は、隣家とは距離のある住宅地。周辺の防犯カメラ映像などの捜査から2人の関与が浮上した。千葉県警は2人の認否を明らかにしていない。前田容疑者は15日に逮捕。河合容疑者は22日に逮捕された。 千葉県警は前田容疑者が実行役、河合容疑者が運転手役とみて調べている。他にも実行役がいる可能性を含めて捜査している。