もう子どものやる気をそがない「親の話し方4選」 「親が自分をどう見ているか」を感じる手がかり
4.予想を”裏切る”内容を話す “裏切る”という言葉を使うと、何か違和感があるかもしれませんが、“裏切る”とは、子どもの予想していることとは異なる対応をするという意味です。 子どもが「どうせ怒られる」と思っている場面で、それを裏切る対応をすると、親への信頼感が高まります。 ■いつもと異なるフレーズに心が反応する 例えば、ゲームばかりやっていて勉強をしない子に、いつもは「いつになったら勉強始めるの!」と言っていたとしましょう。すると、子どもはゲームをやっていると親がそのようなフレーズをまた今日も言ってくると「予想」しています。それを裏切って次のように言ってみます。「ゲーム、ずいぶんスコア上がったんじゃない?」
ただ、嫌味のように言ってはいけません。自然に軽く気持ちを込めて言います。すると、子どもはいつもと異なるフレーズに心が反応します。予想を覆す言葉や行動は、子どもに驚きや感謝を与え、ポジティブな印象を残します。 親子のコミュニケーションは、日々の積み重ねで築かれるものです。たった一言の工夫が子どもの成長を支え、親子関係を豊かにします。「余計な一言」を言うのではなく、「子どもの心に響く、残る話し方」をぜひ実践されてみてください。子どもの変化に驚くと思います。
石田 勝紀 :教育デザインラボ代表理事、教育専門家