もう子どものやる気をそがない「親の話し方4選」 「親が自分をどう見ているか」を感じる手がかり
1. 一般論として話す 子どもに直接的に指摘する言い方は、ときに反発を招くことがあります。そのため、具体的な事例を交えた一般論として話すのが効果的です。 例えば、「勉強を後回しにすると、成績が下がる人が多いみたいだよ」と言えば、子ども自身が「自分もそうなるかも」と考える余地が生まれます。 親が「あなたのことを言っている」と強調しないことで、子どもは冷静に話を受け入れやすくなるのです。この方法は、感情的な衝突を防ぎ、考えさせる余裕を与えるコミュニケーション術として有効です。ただ、子どもが勉強を後回しにしている、まさにその渦中に一般論として話をしても、自分のことを言われたと思うため、そのような場面は避け、通常の雑談の中に交えて話をします。
2. 心で感じていることを代弁して話す 子どもの気持ちに寄り添い、その心情を言葉にしてあげることで、親子の信頼関係が深まります。 「宿題って面倒だよね。でもやらないと後で困るかもね」と言えば、子どもは「わかってくれる」と感じ、行動に移しやすくなります。 親が子どもの気持ちを理解していると感じることで、子どもは安心感を得て、親の言葉に耳を傾けやすくなるのです。このような共感を示す言葉が、親子のコミュニケーションを円滑にします。別名、「共感構文」と筆者は呼んでいます。「コミュニケーションはまず共感から入る」とカウンセリングやコーチングでも言われており、それは話が心に届くための第一歩と考えてください。
3.「ただし書き構文」を使って話す 否定的な表現を避けつつ、選択肢を提示する「ただし書き構文」は、子どもに自分で考えさせる力を育てます。 例えば、「宿題やらなくてもいいよ。ただし、先生に怒られるけどね」という表現を使えば、親が無理に押し付けているわけではないことが伝わります。 この構文は、「ただし……」以下が印象に残ることに特徴があります。そのため、子どもは親の言葉に対する抵抗感が減り、「どうすればいいか自分で決めよう」と考えるようになります。この方法は、子どもの自主性を育むための強力なコミュニケーション構文の一つです。