SixTONES・松村北斗のシングルファーザー役にほっこり。『西園寺さんは家事をしない』「家族とは何か」「普通の幸せって?」を考えさせられるドラマ
仕事はバリバリやるけれど家事は一切しないーー。そんな38歳独身女性と、彼女の家にお世話になるシングルファーザーとの日常が話題の夏ドラマ『西園寺さんは家事をしない』。現在話題沸騰中のこのドラマを、ライター・上田恵子が紹介します。 【画像】ひうらさとるさんの原作。再現度は…? * * * * * * * ◆徹底して「家事をしない」生活を送る西園寺さん 今年の夏ドラマで、「元気がもらえて癒される」「パパと娘のコンビが最高」と話題になっているのが、松本若菜さんとSixTONESの松村北斗さんが主演を務める『西園寺さんは家事をしない』(TBS系・火曜夜10時)だ。 仕事ができて情に厚く、保護犬・リキを飼うために一軒家を購入する甲斐性もある38歳独身の西園寺さん(松本若菜さん)。「掃除なんてしなくても死なない(家事代行サービス頼み)」「服は乾燥機付き洗濯機から取り出してそのまま着る」「料理はしない」「食器は紙皿、紙コップ!」という具合に、徹底して「家事をしない」生活を送っている女性である。 そんな西園寺さんが働くアプリ制作会社に、妻を亡くし、4歳の娘・ルカ(倉田瑛茉ちゃん)と暮らす、アメリカ帰りの有能なエンジニア・楠見くん(松村北斗さん)が転職してくる。帰国早々自宅が火事になって途方に暮れていたところ、西園寺さんの提案で「大家と間借り人」としてひとつ屋根の下に暮らすことになり、やがて「偽家族」をつくっていく…というストーリーだ。 原作は『ホタルノヒカリ』等を手掛けた、ひうらさとるさんによる同名コミック。自分から言い出したこととはいえ、偽家族として楠見父娘と生活を共にすることで、これまで避けてきた「家事」や「家庭」と向き合わざるを得なくなる西園寺さん。明るくポップな展開ながら、あらためて「家庭とは、家族とは何か?」を考えさせられる奥行きのあるドラマだ。
◆本物の家族、普通の家族とは? 西園寺さんが自身の家を購入したのは、「家庭」から自由になり、自分が「やりたいことだけをやって」暮らすためだった。 西園寺さんの母親は家事をしっかりする、いわゆる「いいお母さん」だったが、ある日突然、家を出て行ってしまった。原作では、もともと優秀な教師で、結婚して専業主婦になった女性として描かれている(そしてそんな母親について西園寺さんは、「家族のため家族のためって 我慢して我慢してブチ切れたんだったら “家事”って 家庭ってなんなんだろうなあ……」と振り返っていた)。 また、ドラマのなかで楠見くんが西園寺さんに対して「家族でもないのに」という言葉を口にするが、一緒にご飯を食べ、仕事が早く終わったほうが保育園にルカを迎えに行き、互いを思いやり、協力して家事と育児をこなす様は、じゅうぶん良い家族に思える。 そもそも偽家族に対する「本物の家族」って何だろう。法的な届けを出していること? 血が繋がっていること? 本物の家族だからといって上手くいくとは限らないことは、すでに西園寺さんの家庭が証明しているではないか。 第4話では、「普通の家族とは?」というテーマが描かれた。ルカの保育園の保護者仲間の家庭環境が、「夫の連れ子を育てている」「女性どうしでパートナー」「妻が単身赴任中」とさまざまであることを知った西園寺さんと楠見くんは、「普通の家族なんて存在しない。自分たちは存在さえしないものに振り回されているのでは?」と思い至るのだ。まさに令和を感じさせるいいシーンだった。
【関連記事】
- 『西園寺さんは家事をしない』「普通の家族」「普通の幸せ」って何?を考えさせられる。楠見への思いをルカに見抜かれたかも…な西園寺さん、第5話はどうなる?
- SixTONES・松村北斗 もしも魔法が3つ使えるなら…予想外の回答!?ブランドアンバサダー就任で「僕と一緒に美しい素肌を目指しましょう」
- 松本若菜・松村北斗出演ドラマ『西園寺さんは家事をしない』主題歌にBUMP OF CHICKENの新曲「strawberry」
- 『冬のソナタ』日本での初放送から20年!ペ・ヨンジュンの魅力と熱狂を今振り返る
- 羽田空港でBTSに会える!?「『B★VERSE』(BTS、星を歌う)」に行ってきた!VRでパフォーマンスにかぶりつき