「H3」4号機打ち上げ、宇宙ファンら見守る…「ピカッと光ってきれいだった」幼稚園児も笑顔
大型ロケット「H3」4号機が打ち上げられた4日、発射場がある鹿児島県の種子島・南種子町の長谷公園には約860人の宇宙ファンが詰めかけ、轟音とともに上昇する機体を見守った。鹿児島市の県庁やよかど鹿児島などではライブ中継のパブリックビューイング(PV)が行われ、3連休の最終日を過ごす家族連れらでにぎわった。 【写真】種子島宇宙センターから打ち上げられた「H3」4号機(4日午後3時48分、鹿児島県南種子町で)=木佐貫冬星撮影
種子島宇宙センターの発射場から約6キロ離れた長谷公園には午前中から多くの見学客が訪れ、午後3時48分の発射時刻を待った。
家族4人で来た西之表市の幼稚園児(6)は打ち上げのカウントダウンに合わせて声を出し、発射の瞬間を見届けた。「ロケットがピカッと光ってきれいだった」と笑顔を見せた。
東京から家族と訪れた小学3年の児童(9)はロケットの打ち上げを見るのは初めてといい、「白い煙と赤い炎がすごい。生で見ることができてうれしい」と喜んでいた。
友人と一緒に見に来た東京大大学院1年の学生(23)は「光と音に想像以上の迫力があった。無事に成功してよかった」と感動した様子だった。
県庁展望ロビーでライブ中継
県庁18階の展望ロビーでは、大型テレビによるライブ中継が行われた。約60人が詰めかけ、種子島方向の空でロケット雲をさがす姿も見られた。
母親と妹の3人で訪れた鹿児島大付属中3年の生徒(14)は「打ち上がった瞬間、ロケットが宇宙へ向かう実感が湧いてきた。日本が一つになって打ち上げたロケットが成功して良かった」とうれしそうだった。
知り合いと見守った鹿児島大教育学部2年の学生(20)は「ロケットが上昇する姿を見ることができてうれしい。さらなる宇宙産業の発展に向けて、技術者や開発者の方々には頑張ってほしい」とエールを送った。