拡大する麦茶飲料市場へ「GREEN DA・KA・RA」の定番品と新商品で挑む 草彅剛さん扮する「やさしいマン」が訴求
サントリー食品インターナショナルは、拡大する麦茶飲料市場に向けて「GREEN DA・KA・RA」ブランドの柱商品「やさしい麦茶」と新商品「国産大麦100%のむぎ茶」で高まる需要に対応していく。 4月9日、ブランド活動方針説明会に登壇した井島隆信SBFジャパンブランドマーケティング本部課長は「麦茶市場はずっと伸びており、11年前と比較するとおよそ4倍の規模にまでなっている。今後さらに伸びた際のお客様の選択肢の多様性を考え『やさしい麦茶』と『国産大麦100%のむぎ茶』というタイプの違う麦茶を提案していく」と意欲をのぞかせる。
新たな価値提案として4月30日に新発売した「国産大麦100%のむぎ茶」は、原料に国産大麦を100%使用している点が最大の特長。素材の特徴に適した焙煎方法を選定し、抽出方法にもこだわり、より甘香ばしさとコクがありつつも雑味の無い味わいを実現した。 「『やさしい麦茶』とは少しタイプの違う、より香ばしい味わい。安心・安全への皆さんの意識は高く、飲料以外の食品でも“国産”を謳われているものが多い。麦の産地にこだわった麦茶、というのは少ないことから、新しい価値になると考えた」と説明する。 国産素材にこだわった商品であることから価格競争に巻き込まれるのを極力避ける狙いから、販売チャネルはコンビニに絞り込んだ。 一方、「やさしい麦茶」はすっきりゴクゴクと飲める味わいが特長。今年、中味とパッケージに磨きをかけ4月16日にリニューアル発売。中味は、発芽大麦の配合量を従来品の3倍に増量して「よりゴクゴクと水分補給しやすい、甘香ばしく飲み応えのある味わいに改良した」。 これに伴いパッケージも「発芽大麦の力!」を大きくあしらい一新した。 今後も、気候変動に伴い麦茶市場は伸びていくと予測する。 「日本がかなり亜熱帯化していることで、水分補給ニーズが高まり麦茶を飲まれる機会が増えている。特定の飲料からではなく、水や他の無糖茶、また有糖飲料など幅広い飲料から流入してきて大きくなっている」と語る。 ノンカフェインという点も支持される理由と考えられる。 「カフェインをあまり摂りたくないというお客様からは“麦茶はノンカフェインだから安心して飲める”といったお声をいただける。ノンカフェインの無糖茶であるということも大きなポイント」とみている。 草彅剛さん扮する「やさしいマン」が登場するTVCMでも、夏場に向け「やさしい麦茶」を訴求している。