組み立てが想像以上にラク!単純構造に見えて程良く燃える“技あり”焚き火台
【アウトドア銘品図鑑】
「組み立て・後片付けが楽」 「30~35cmの薪をそのままくべられるサイズでそこそこ軽い」 「長寿命」 【約30cmの薪がぴったり収まるサイズ感】 焚き火台へのこだわりは人それぞれですが、この3点は多くのキャンパーに刺さる条件ではないでしょうか。 “鹿番長”の愛称で知られるキャプテンスタッグではロングセラーの「ヘキサ ステンレスファイアグリル」をはじめ、いろいろなスタイルの焚き火台がラインナップされていますが、2024年に登場した「ハコ グリル A4型」(9000円)は、3つの条件を兼ね備えた上、ロストルのないシンプルなのによく燃えて、調理だってしやすい奇蹟の焚き火台です。
2面の風防と脚を開くだけ
「ハコ グリル A4型」の構造は単純です。コの字型の脚を開き、長辺側の風防を立ち上げる。たったこれだけで準備完了! ステンレス製の本体とゴトク2つというシンプルな構成。すべてリベットでとめられていて、ネジ止めや組みあわせの手間はありません。文字通り、開くだけ。 ちなみに風防はピタッと本体に収まっていますが、両側に切り込みがあり、その部分がへこんでいて引き出しやすくなっています。組み立ては30秒もかかりません。 これまでにも脚を引き出すだけの焚き火台はありましたが、「ハコ グリル A4型」のポイントは2面の風防と底。 焚き火台の多くは、積み重ねた薪の下にも燃焼に必要な空気を取り込めるよう、格子状のロストルを敷くものが多いのですが、「ハコ グリル A4型」は底に3本のリブ! このリブが、風防のない短辺と平行になるよう伸びています。実はこれ、よく見ると小さな穴が開けられていて、ここから空気が取り込まれるというわけ。 せっかく短辺側の壁が低くなっているのでリブを短辺側と垂直に伸ばせば空気が入りやすいようにも思えますが、それでは薪が床にぺったりくっついてうまく空気が流れません。それにリブを短辺側と平行にすることで底が歪みにくい。よく考えられています。 長時間薪を燃やしていると灰がたまり、穴を塞ぐかもしれませんが、そこまで灰がたまるにはかなりの薪を燃やす必要あり。もし、もっと空気を送り込みたいなら、短辺側のフチに薪の端っこを載せて浮かせば、一部の低くなっているところから空気が入りやすくなります。なお、風防に薪を立てかけて燃やすのは推奨されていません。ご注意を。