【別府競輪(ナイター)FⅠ西スポ杯】藤井侑吾が鐘3半カマシで今年3V達成/共同杯では「存在感をもっと出せるように」
別府競輪のナイターFⅠ「西日本スポーツ杯」は8日の最終日、第12RでハイライトのS級決勝が行われ、藤井侑吾(29)=愛知・115期・S1=が鐘3半6番手カマシで快勝。5月富山FⅠ以来、今年3度目の優勝を果たした。2着には中団から突っ込んだ地元の小岩大介、3着は藤井に離されながらも粘った山口富生が入り、3連単の払戻金は(2)―(1)―(7)で6060円だった。 ◇◇◇ 展開がズバリとはまり、藤井のパワーが大爆発した。山口富生のS取りで前受けに成功すると、石原颯、伊藤颯馬を送り出して6番手。そして反撃の機をうかがう打鐘で石原、伊藤が踏み合った。「うまいこといったし、ここしかない」。番手の山口が離れながらの追走になる勢いで鐘3半スパートを繰り出すと「叩き切れると思ったし、あとは全力で踏むだけでした」。懸命に差し脚を伸ばす地元の小岩に1車身差をつけ、堂々と押し切った。 13日に宇都宮競輪場で開幕するGⅡ共同通信社杯へ「いい結果を出せたと思う」とひと安心。この3日間で「ホーム、バックを取った先行ができなかった」ことを反省点に挙げたが、3走とも「行くタイミングは間違っていなかった」と、勝負勘に対する自信は深まった。「まだまだ上のレースでの勉強が足りないし、共同杯は存在感をもっと出せるように頑張りたい」。さらなる高みを目指し、強豪ひしめく北関東の地へ旅立つ。