勤続10年ですが年収は「300万円」です。昇進も見込めないなら転職を考えた方がよいでしょうか?
勤続10年で、年収が300万円ということに不満を感じて、転職を検討される方もいらっしゃるでしょう。 しかし、転職をして年収が上がるのかという不安もあるかもしれません。 今回は、勤続10年の方の平均年収を解説して、転職で年収が上がった方の割合もご紹介します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
勤続年数10年の人の平均年収は?
国税庁が令和4年に行った「民間給与実態統計調査」によると、勤続年数が10~14年の方の平均年収は454万円であることが分かりました。 男女別では以下の通りです。 ・男性:553万円 ・女性:325万円 このような結果から、勤続10年で年収300万円は、平均年収を大幅に下回っているといえるでしょう。 同調査では、勤続年数に比例して、平均年収も右肩上がりになる傾向があります。 したがって勤続10年で、今の年収に満足できていない方は、場合によっては転職を検討してもよいかもしれません。
転職後に年収が上がった人の割合は?
転職をして年収が本当に上がるのかと、不安な方もいらっしゃるかもしれません。 そこで、転職メディア「キャリアクラス転職」を運営するウェブココル株式会社が、過去5年以内に転職を経験した方を対象に実施したアンケートを参考に、転職後に年収が上がった人の割合を見ていきましょう。 転職で年収はどうなったかというアンケートにより、転職をして年収が上がったと回答された方は、50%であったことが分かっています。 さらに転職で年収が上がった年代で、最も多かったのは30代で58%、次いで20代で50%、40代で48%であることも分かりました。 20~40代の方は、転職後に年収が上がりやすいといえるでしょう。 今の職場で年収が上がることが期待できない場合は、転職を検討したほうがよいかもしれません。 勤続10年で身に付けたスキルや資格などを生かすことで、転職によって年収が上がる可能性があるからです。 転職先にアピールできるスキルや資格がある方ならば、大幅な年収アップも見込めるでしょう。 まずは、ご自身の市場価値をよくリサーチしたうえで、今の年収が本当に妥当なのかを見極めることが大切といえます。