青木裕子さん「アゲハ蝶の幼虫を飼っています」小学校受験にも役立つ“体験”って?|VERY
親ができるのは「自分で考えるためのベースを育てる」こと
──この春から青木さんのお子さんは小学5年生と3年生。親としての関わりもだんだん変化していると思いますが、最近はどんなことを意識して接していますか? 自立に向けて、少しずつ手を離すことも増えてきました。最近、長男は念願のスマホを持つようになり、今はお友だちとのショートメールのやり取りとカメラ機能に夢中です。フィルタリングなど必要な設定はしましたが使い方については基本的には子どもに任せ見守っています。これから成長するにつれいろいろなことに出合ったり壁にぶつかったりすると思いますが、子どもが自分で考えるベースを育てることまでしか、親にはできないと思っています。 ──今、子育て真っ最中の読者にメッセージをお願いします。 うちの子もまだ小学生。ママとして偉そうなことは何も言えないのですが、親子が楽しんで一緒に時間を過ごせるだけで、十分ではないかと思います。思ったように子どもは育たないもの。でも思い通りにならなくても心折れずに、ママ自身も「自分が楽しいから」と取り組む姿勢でいくのが家族にとっての幸せではないかと思います。
「アゲハ蝶の幼虫を飼っています」青木さん流・昆虫の育て方は?
※以下『3歳からの子育て歳時記』(講談社)より抜粋 昆虫飼育──学びが多い、さまざまな虫の飼育 虫が好きです(と言っても、子どもが生まれてから好きになったので、にわかです)。今は羽化からもう3回目の夏を迎えるオオクワガタのメスと去年我が家にやってきたノコギリクワガタのオスをまったりと飼育しているだけですが、子どもたちが幼稚園児の頃はカブトムシの卵を50個以上孵化(ふか)させたこともありました。 それはそれで楽しいのですが、どうしても土を使っての飼育だと、ダニやコバエとの戦いが絶えません。コバエの繁殖力というのはすさまじく、一時はカブトムシを育てているのかコバエを育てているのかわからないよ!となってしまったことも。夜ごと、戦いを繰り広げ、コバエ撲滅に至ったときの喜びといったら……。と、話がそれましたが、その点、とても快適に飼育ができて、私がこの時期に楽しみにしているのが、アゲハチョウの幼虫飼育です。 昆虫飼育初体験という方にはぜひオススメです。幼虫は黒から緑、その後蛹(さなぎ)へと変態し、その過程を観察できるので(つまり土の中などで起こるわけではないので)、子どもたちが興味を持ちやすいと思います。また何より、蛹から蝶へと羽化したときの美しさには感動します。羽化は明け方のことが多いので、その瞬間を目撃できたことは1度しかないのですが、子どもと一緒に夢中になりました。今年はまた子どもたちと観察したいなあと、週末に羽化してくれることを願っています(笑)。