資材の高騰などが影響か 群馬県内の新規就農者3年連続減少
去年8月からの1年間に県内で新たに就農した65歳以下の人は236人で3年連続の減少となりました。肥料や農業用ハウスなど資材の高騰が影響したものと見られます。 県では1979年から毎年、新規就農者に関する実態調査を行っています。 発表によりますと、去年8月からの1年間に県内で新たに農業に就いた人は236人で、2021年の調査から3年連続で減少しました。これは、肥料やハウスなどの資材価格、それにボイラーなどの燃料費の高騰が参入に影響を与えたとみられます。 新規就農者を部門別にみると、野菜や果樹などの「園芸」が最も多く167人、「畜産」が23人で続いています。 一方、45歳以下では、新規就農者数は178人で前の年から4人増えました。また、農家以外の出身者の就農など45歳以下の「新規参入者」は52人で過去最多を記録しました。 県では、若手の新規参入が増えたことについては、環境に配慮した農業の推進や企業の参入が進んだためとみていて、「今後もこうした取り組みを継続して担い手の確保に努めたい」としています。