「年末の予算編成前に退陣を」「負けた総理、辞めないのは憲政の王道外れる」 青山繁晴氏
7日に開かれた自民党の両院議員懇談会で、石破茂首相に「しかるべき時期に潔く辞意を表明すべき」と直言した青山繁晴参院議員が産経新聞の取材に応じ、「政権選択選挙に負けて総理総裁が辞めないというのは、憲政の〝王道〟から外れている」と首相の姿勢を厳しく批判した。11日に発足した第2次石破内閣について、補正予算成立後、来年度に関わる予算編成や税制改正に取り組む前に退陣するべきとの考えを改めて強調した。 【写真】居眠り?首相指名選挙中、うつむいて目をつぶる石破茂首相 ■「総理は私の目を見ようとせず…」 ーー11日の首相指名選挙では石破首相に投票したということだが、理由は 「信念に基づいて投票に臨んだ。個々の法案も大切だが、首班指名選挙は次元が違う。無効票になると分かっている投票とか、白票とか、欠席は絶対ダメだ。必ず意義のある投票をしなければならない」 「世論調査では7割の方が首相は今すぐ辞めるべきではないと答えた一方、支持率は激しく下落していて、総選挙では56議席も減らした。そういう民意をなるべく公平に、正確につかもうとすると、能登の復旧を含めた補正予算の姿がまだ何もない段階で総理が辞めて政治を混乱させ、成立を遅らせるのではなく、補正予算が上がった段階で、石破総理自ら辞意を表明すべきだと考えたからだ」 ーー7日の党両院議員懇談会では、石破首相に「しかるべき時期に潔く辞意を表明すべき」と直言した 「新しい年度に関わる予算編成、税制改正は新しい総理がやるべきだと考え、『しかるべき時期に』と提案した。そういうことを言ったのが私一人だったのは残念だ。私は総理の目を見て言ったが、総理は私の目を見ようとはしなかった。また、小さなことかもしれないが、総理は2、3分遅刻して来た。一人ひとりが主権者に選ばれ、国民の代理としてこの場に集まった国会議員が200人近く集まっていたことを考えると、その姿勢に疑問を感じざるを得ない。出席議員からはさまざまな問い掛けがあったのに、総理は答えず、最後に挨拶しただけだった。両議院総会ではなく懇談会としたのも、総理に辞任を迫る動議が出たら困るという『怖れ』からだろう」 ーー選挙戦終盤、非公認候補が代表を務める支部に対して、党本部から交付金が振り込まれた「2000万円」問題について、説明はあったのか