2歳娘暴行死 一審で実刑判決の父親に逆転無罪判決 大阪高裁
TVOテレビ大阪
けさ、大阪高裁で。 【旗出し】「逆転無罪」「おお~、やったやった」 一貫して無実を訴え続けた被告が勝ち取った逆転無罪判決。 会見 「判決の主文は無罪でしたが、僕は無実です。信じて下さってありがとうございました。」 今西貴大被告は2017年、2歳だった養子の娘の頭に暴行を加えて死亡させた傷害致死などの罪に問われています。今西被告側は一貫して無罪を主張していましたが一審の大阪地裁は「外傷はないが何らかの暴行を加えられて死亡した。暴行を加えたのは今西被告以外には考えられない」として懲役12年を言い渡し、今西被告は控訴していました。 去年始まった控訴審で弁護側は「感染症などが原因で死亡した可能性がある」などとして改めて無罪を主張。また、今西被告はことし7月保釈が認められていました。 28日の控訴審判決で大阪高裁は「暴行による脳の損傷を認める証拠はなく死因は心筋炎や誤えんによる窒息死などの要因が相互に作用した可能性がある」などと指摘、一審の有罪判決を取り消し、無罪を言い渡しました。 逆転無罪となったことについて、弁護側は 「医者がいってるから虐待だと認定できるわけでもない。暴行があったと認定できるわけではない今回の判決を通じてうかびあがらせてくれたなと評価しています」 「非科学的な医学鑑定など日本の刑事司法が抱える問題点を表と裏の両方から経験しました。今は真実が分かったことに安堵しています」 一方、無罪判決を受けて大阪高検は「判決内容を精査した上で適切に対応したい」とコメントしています。
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