『本当はいい子』は心外、衝撃のヒールターンから3年 渡辺桃が今ひしひしと感じている“待望論”
「渡辺桃待望論」はひしひしと感じている
とはいえ、ここ最近の「渡辺桃待望論」は継続中だ。 「ぶっちゃけ、ひしひしと感じてるよ(笑)。でもね、今はブーイングを聞きたいんだよね。まあ、学生時代はヤンキーでもないし真面目に学校行って、部活もしっかりやってプロレスもしているような生徒だったからヒール志向があったわけではないんだけど(笑)、ブーイングの方が心の底から声を出しているように感じるんだ。だから今は場外乱闘もめちゃくちゃやるし、何なら見に来ている人の傘を凶器にしちゃうし。ワンダー王者時代は少女・渡辺桃の素だったけど、大人になっていろいろな人生経験を経て、今は今でブラックピーチ・渡辺桃の素だってことで。だからいろいろなコメントで『本当はいい子』とか書かれるのは、心外なんだよ(笑)」 今年7月、大江戸隊がH.A.T.E.に生まれ変わるタイミングで、渡辺がQueen’s Questを率いていた時代にQQに加入した上谷沙弥が悪の道へ加わった。 「私も大江戸隊に入ったばっかりのときは、どう悪さを見せていこうかと考えていたけど、自然にできるようになるもんなんだよ。上谷も今は戸惑いがあるかもしれないけど、アドバイスもしていい感じになってきたと思う。上谷はデビューして割と早くQQに入ってきて、成長するのをずっと見守っていたんでね、ちょっとだけQQ時代のことを思い出したよ」 スターダムでは10月26日から12月8日まで『第14回 ゴッデス・オブ・スターダム ~タッグリーグ~』が開催される。渡辺はゴッデス王者として、テクラと参戦することが決まっている。 「テクラとはお互い自由にやってるよ。いきなりバリに行っちゃったりめちゃくちゃなんだけど(笑)、試合ではやりやすいね。連携技も考えてくれて提案してくれるし。私はどちらかというとパートナーに合わせるのが好きだから、テクラにも好きなことをやってもらって、それをサポートしている感じかな。チャンピオンだからといって優勝を狙うというよりも、好き勝手にやらせてもらうよ。まあ、周りが弱すぎるんで勝手に優勝しちゃうかもしれないけどね」 (31日掲載の後編へ続く)
橋場了吾