センバツ甲子園 4年ぶり声出し応援 吹奏楽部の生徒ら練習励む /長崎
18日に開幕する第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)では、新型コロナウイルスの感染防止のため禁止されていた「声出し応援」が4年ぶりに解禁される。県勢の長崎日大(諫早市)、海星(長崎市)の応援部や吹奏楽部の生徒たちは、阪神甲子園球場のアルプススタンドからの応援に向け、練習に熱がこもる。【高橋広之、松本美緒】 ◇歌と演奏で一体感 長崎日大 長崎日大は大会第4日第2試合で龍谷大平安(京都)との初戦に臨む。4日にあった長崎日大の選抜旗授与式では、応援部の塩川望月(みつき)部長(2年)らが、吹奏楽部が演奏する校歌に合わせて選手にエールを送った。 塩川さんは入部して丸2年になるが、スタンドで声を出すのは今大会が初めて。「やっと本格的な応援ができるようになりうれしい。精いっぱい選手たちの背中を押したい」と意気込む。 吹奏楽部は応援曲の単独演奏に加え、今回から応援歌に合わせて伴奏もする。松山遥南(はるな)部長は(2年)は「歌と演奏が合わさることで広い甲子園での応援の一体感が増す。選手がチャンスで打てるようサポートし、勝ってみんなで校歌を歌いたい」と語った。 ◇明るい笑顔で演舞 海星 大会第3日第1試合で甲子園がある兵庫県の社(やしろ)と対戦する海星。14日に野球部、吹奏楽部、応援部の生徒約50人が合同で応援練習。野球部員による歌、吹奏楽部の演奏、応援部の演舞を合わせた。 応援部員7人をまとめる水谷梨乃部長(2年)は、2019年夏の甲子園のアルプススタンドで応援する先輩たちが見せた笑顔に憧れて入部した。水谷さんは「先輩たちのような笑顔で、海星の明るさを前面に出して応援したい」と話した。 25人が活動する吹奏楽部の多良有生(ゆうき)部長(2年)は「『ホーム』の社に圧倒されないよう、一人一人が大きくはっきり音を出して応援したい」と語った。 〔長崎版〕