【J2昇格PO】富山・小田切監督 11年ぶりJ2復帰に「お待たせしました」劇的AT弾は「今季の象徴」
◇J2昇格プレーオフ決勝 富山 2―2 松本(2024年12月7日 富山) 年間3位の富山が同4位の松本と2―2で引き分け、14年以来11年ぶりのJ2復帰を決めた。 前半26分までに2点リードされる苦しい展開だったが、終盤に2点を追い付く劇的ドロー。後半35分にFW碓井聖生のゴールで1点を返すと、同48分に再び碓井が頭で決めた。引き分けの場合は年間順位の上位クラブが勝ち進む規定のため、富山が最後のJ2切符を手にした。 22年途中から就任した小田切道治監督は「サポーターの皆さま、お待たせしました。この昇格を一緒に味わえて良かったです」と破顔。「不甲斐ない前半でしたけど、1点取れば何かが起こると思っていた。アディショナルタイムの場面は今シーズンの象徴でもあると思う」と選手たちを誇った。 クラブOBの指揮官は、現役時代の08年にJFLからJ2の昇格を経験している。「引退したときは富山県のサッカー界に恩返しをすると決めた。指導者をやりながら多くの方に支えていただいた。その皆さまのおかげで今日があると思う」と感慨に浸った。