【F1】角田裕毅、「もともと強いドライバーということは知っている」再びチームメートとなったローソンの前戦入賞に平静装う
◇F1 第20戦 メキシコGP 24日 エルマノスロドリゲスサーキット(4・304キロ) ペン=尾張正博、ルイス・バスコンセロス ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が、チーム内外の戦いに気合を入れ直す。前戦アメリカGPではチーム戦略が外れたうえ、単独スピンを喫して14位。「いつものレース後と同じようにハイキングしたり自然を感じたりして、気持ちをリフレッシュした」と、悔しさを消化してメキシコに渡ってきた。 前戦からダニエル・リカルドに代わって再びチームメートとなったリアム・ローソンは、復帰初戦で19番グリッドから9位入賞。角田は「もともと強いドライバーということは知っている」と平静を装うが、レッドブル昇格を争うライバルでもあり、続けて後塵(こうじん)を拝するわけにはいかない。 中団チームの争いも激しさを増すばかりだ。チームは前戦でハースに製造者部門6位を奪われ、逆に2ポイント差で追いかける展開に。同8位のウィリアムズを19ポイントリードするものの、決して油断はできない。「ハースとウィリアムズのクルマが強くなってきているので、彼らとの差をいかに縮めるかが重要。メキシコはストレートが長いけど、標高も高いので、それがどちらに有利に働くか」と今大会を見据える。 同僚とライバルチーム勢の誰よりも前でフィニッシュし、1ポイントでも多く稼ぐために全力を尽くす。駆け抜けてきた4シーズン目も残り5戦。全てのレースが大一番だ。
中日スポーツ