冷蔵庫からビールを取ってよく「開けっ放し」にしてしまいます……。「電気代が上がる!」と妻から注意されますが、そんなに上がるのでしょうか?
冷蔵庫から物を取り出す際に、つい開けっ放しにしてしまう人も多いのではないでしょうか。アラーム音でお知らせしてくれる冷蔵庫は多いですが、それでも気がつかないなどで、すぐに閉められないこともあるでしょう。 冷蔵庫を開けっ放しにすると「電気代がかかる」と考えがちですが、実は極端に電気代が上がるわけではありません。電気代よりも庫内に水滴がつく、食材が痛むなどの影響に注意が必要です。そこで本記事では、冷蔵庫にかかる電気代をはじめ、電気代の節約につながる冷蔵庫の使用方法について解説します。 ▼夫婦2人で「6缶パック」のビールを1週間で消費! これって飲みすぎ? 健康のためにもやめるべき?
冷蔵庫にかかる電気代はどのくらい?
冷蔵庫の年間電気代は、「冷蔵庫の年間消費電力量×1キロワットアワーあたりの電力量料金単価(契約する電気料金プランの単価)」にて計算が可能です。冷蔵庫の年間電気代を12で割れば、1ヶ月あたりの金額を把握できます。 例えば、1キロワットアワーあたりの電力量料金単価が31円の場合、冷蔵庫のサイズ別にかかる年間電気代の目安は以下のとおりです。 ・1人暮らし向け、148リットル:年間消費電力量232キロワットアワー×31円=7192円(1ヶ月あたり約599円) ・1~2人暮らし向け、262リットル:年間消費電力量320キロワットアワー×31円=9920円(1ヶ月あたり約826円) ・2~3人暮らし向け、365リットル:年間消費電力量341キロワットアワー×31円=1万571円(1ヶ月あたり約880円) ・3人~暮らし向け、468リットル:年間消費電力量440キロワットアワー×31円=1万3640円(1ヶ月あたり約1136円)
冷蔵庫の開けっ放しで電気代が高くなる?
冷蔵庫を開けっ放しにすることで、電気代が一気に上がることはありません。なぜなら、最近の冷蔵庫の多くは扉を開けると、消費電力量の多いコンプレッサーが止まる仕組みになっているからです。 しかし機種によっては、扉を開けてもコンプレッサーが稼働を続ける冷蔵庫もあります。以下で、そのような冷蔵庫にかかる電気代について見ていきましょう。 ■1時間開けっ放しにしていた場合の電気代の目安 冷蔵庫を1時間開けっ放しにしていた場合にかかる電気代は、「1時間の電気料金単価×開けっ放しにした時間」で計算できます。冷蔵庫の消費電力が300キロワットアワーの場合にかかる電気料金は、以下のとおりです。 1年間の電気代:300キロワットアワー×31円=9300円 1日の電気代:9300円÷12ヶ月÷30日=約25.8円 1時間の電気代:25.8円÷24時間=1.075円 冷蔵庫を1日中開けっ放しにすることは、ほとんどないでしょう。しかし上記の計算から、1日中開けっ放しにしても電気代に大きな影響はないものの、年間となると金額が大きくことが分かります。