苫小牧ボーイズが連覇へ 1年生最多加入で戦力アップ…29日開幕「春季北海道大会」注目チーム紹介
中学硬式野球「ボーイズリーグ」北海道支部の今季公式戦が、29日開幕の「アシックス旗争奪第33回春季北海道大会」(札幌円山ほか)からスタート。注目チームを3回にわたって紹介する。1回目は昨年の日本少年野球北海道選手権で初優勝した苫小牧ボーイズ。3年生は3人、2年生は7人しかいないが、今春は1年生が過去最多の16人も加わり、層の厚さを増して連覇を目指す。 例年以上に活気が満ちている。今春、過去最多16人の1年生が加入。しかも、そのうち12人が昨年の苫小牧選抜メンバーだ。高橋輝昭監督(51)は「1年生が先輩たちをどう脅かすか楽しみ。春季リーグ戦から起用していきたい」と新戦力による“化学反応”に期待する。 チームを引っ張る3年生は3人と少ないが、2年時から主力として経験を積んできた。右腕エース山田宗継は「今年の1年生はレベルが高い。弟(正兼)も入ってきたので、見本にならなければ」と気合が入る。北海道選抜でも活躍した左腕・正兼との“兄弟リレー”が見られる日もありそうだ。 昨季は6月の北海道選手権で悲願の初優勝。8月の日本少年野球選手権(大阪)に進出し、1回戦で西松ボーイズ(西九州)を破って目標の「全国1勝」もつかんだ。しかし、7月の全日本中学野球選手権(ジャイアンツカップ)道予選、8月のファイターズ・チャンピオンシップは、ともにシニアリーグ勢に敗退。悔しさも味わった。 この冬は体幹を強化し、徹底的にバットを振り込んだ。「今年も道選手権で優勝して全国へ行き、2回戦の先へ進みたい。昨年(の実績)を超えるにはシニア勢も倒さなければ」と成田怜生主将。先輩の経験値と下からの突き上げで、苫小牧ボーイズに新たな強さが備わりつつある。 (石井 睦)
報知新聞社