上田桃子が“最後の会見” 盛大なセレモニーに涙も「多分クラブを置くことはない。練習に行くと思う(笑)」
「女性として、社会人として生きることも新しいチャレンジ」
現在の心境については「明日からゴルフのことを考えない時間がくるんだなというのが自分の中では非現実的というか、それがないんだなという寂しさはあります」。ただ、次のステップに進むことを決めたからには、それなりの覚悟がある。 「これからは何事も挑戦。どんなことでも自分の中では新しいチャレンジ。女性として生きることも、社会人として生きることが私にとってはゴルファーとして生きるよりも、もっと大きな世界でがんばっていかなくちゃいけないこと。今まで以上に大変なステップだと考えています」 これで一旦はゴルフから離れる。明日からゴルフクラブを握らない考えがあるのか聞くと、思った通りの答えが返ってきた。 「練習したいと思う気持ちと、やっても意味ないしなという思う気持ちと両方あります。でも多分、クラブを置くことはないんだと思います。練習は行くと思います(笑)」 うまくなりたい気持ちが今もあるのであれば、クラブを握らなくなることはないだろう。もしかしたら数年後にはツアー復帰のニュースが飛び込んでくるかもしれない。 “事実上の最後の試合”は思った通りのプレーができず、ほろ苦さもあった。それでもクラブハウスにたくさんの若い選手たちが上田に駆け寄り、最後まで別れを惜しむ光景こそが、彼女が女子ツアーに残した大きな遺産だ。
キム・ミョンウ