田中真弓が与える不思議な“安心感” 『虎に翼』で見せる“まんま”なおばあちゃん像
『なつぞら』『GO HOME』など、田中真弓が持つ“多彩な演技力”
さらに、田中の活躍は広がりを見せている。2019年度前期放送のNHK連続テレビ小説『なつぞら』では、劇中のアニメ映画『わんぱく牛若丸』の牛若丸の声となつ(広瀬すず)が出会う福祉課の職員・村川役を演じ分けて話題となった。その際、「声の業界では、少年とおばあちゃん役が多いのですが、普通の元気なおばちゃん役だったので、まんまで行けました」とコメントを残していたが(※)、まさに今回も“まんま”なおばあちゃん役。現在は日本テレビ系で放送中の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』にもゲスト出演するなど、その演技の幅広さを見せつけている。 「寅子さん、よかったらまたいつでも私を呼んでくださいね。年は取りましたけど、ご飯とお掃除ぐらいなんともありませんから。何事も一人で抱え込むのはよくないですよ」 稲が寅子の元にやってきたことで、不思議な安心感を抱いた人も多いのではないか。“助け合い”に特別な意味を持たせてしまうことがある新潟での暮らしにおいて、ある意味では金銭を渡して家事を手伝ってもらうやりとりは今の寅子にあっているのかもしれない。しかしそれ以上に、稲のあたたかさが今の寅子と優未には必要なことは明白だ。新潟での生活の中で、どんな「名言」が、田中真弓の声で発せられるのだろうか。 参照 ※ https://mantan-web.jp/article/20190820dog00m200056000c.html
すなくじら