夏休みは「名もなき家事」が急増する!? 家族で“生活リズムの変化”を乗り切る3つのポイント
こんにちは。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智です。子どもたちの夏休みが始まると、幼稚園・保育園・学校があるときとは違う生活リズムになる方が多いかと思います。そもそも親は仕事があるのに、幼稚園や学校はお休みになってしまうところがほとんどですし、通う園や学童によっては預かり時間が変更になったり、お弁当が必要になったり……。事前に予定がわかっているとはいえ、調整するのは大変ですよね。 【マンガで読む】「わたしはあなたの“お母さん”じゃない」離婚危機にも!? 妻が抱えがちな「名も無き家事」に夫が気づかない理由 中には、小学校に入って初めて迎える夏休みに、いわゆる「小1の壁」を痛感している方もいるかもしれません。1学期を終えてようやく子どもも親も慣れてきたのに、また生活リズムが変わってしまうことは、大きな負担になってしまいます。 この生活リズムの変化に、すべてママだけで対応しようとは思わないでください。1人でできることには限界があります。私は、家族は「チーム」だと思っています。何かあったときには、家族みんなで乗り切りましょう。そのために大切な3つのポイントをお伝えします。
1.家事を細分化&可視化して、できることを分担する
生活をしていると、「料理」「洗濯」など大きな家事の分類では表現できない細かい作業がたくさんあります。最近では「名もなき家事」や「見えない家事」などと呼ばれることもありますね。夏休みになって生活リズムが変わると、これらの作業が増えることがあります。一つ一つの作業量は大きくなくても、積もり積もって負担が大きくなるので要注意です。 「ゴミ捨てをしている」と言うパパの話を聞くと、実は「ゴミ袋をゴミ収集所まで持っていく」という作業だけだったということがよくあります。ゴミ捨てとは、主に「各部屋にあるゴミ箱からゴミを集める→分別する→ゴミの種類によってまとめて袋に入れる→ゴミ袋をゴミ収集所まで持っていく→新しいゴミ袋をゴミ箱にセットする」という一連の作業の流れをすべてやって完結することです。パパがやっていた「ゴミ袋をゴミ収集所まで持っていく」という作業以外のすべてをママがやっていたとしたら、負担している作業量は圧倒的にママの方が多いですね。 ゴミ捨て以外にも、子どもの朝の支度を整えたり、乾かしておいた洗い物を片づけたり、細かい作業はたくさんあります。また、「料理」「洗濯」などと大雑把に分類される家事にも、細分化すればママがやらなくてもできる作業が含まれています。作業を一つずつ細分化し、紙に書き出すなどわかりやすく可視化してみましょう。そして、今誰が担当しているか名前を追加して、作業量を確認します。ママの負担が大きい場合は、パパや子どもたちにできるところをお願いしてみてください。伝えるときは、決して怒ったり、責めたり、強制したりするような口調にはならないようにしましょう。「これは今日からあなたの仕事です!」というように強い口調で話をされて、素直に「わかった」と納得できる人は少ないのではないでしょうか。どこかで反発する気持ちが出てきてしまうと思います。 「こうしてくれるとうれしい」という気持ちを添えながら、夏休みで変わってしまった生活リズムに合わせて効率的に家事を進めるためにお願いしたいことだということを丁寧に伝えましょう。作業量を見える状態で説明すれば、協力的になってくれるパパは多いと思います。子どもに対しても、きちんとお願いしたいことと理由を伝えてあげてくださいね。