中島健人の演技力をフランク・ドルジャー氏が称賛「知性と心のもろさを表現」
中島健人が、千葉・幕張メッセで開催の東京コミコン2024「コンコルディア/Concordia」の特別ステージに登壇。自身が出演するHuluオリジナル『コンコルディア』での撮影エピソードを語った。 【写真】中島健人「コンコルディア/Concordia」特別ステージの模様 世界的大ヒット作となった『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要プロデューサーの一人で、数々のエミー賞受賞歴を誇り、『ジョン・アダムズ』や『ローマ』、大型国際ドラマ『THE SWARM』など話題作を手掛けるフランク・ドルジャー氏がショーランナーを務める、Huluオリジナル「コンコルディア」が11月8日からHuluで独占配信中。(毎週金曜新エピソード更新/全6話)。 その町では起こりえなかった殺人事件、AIは何を見逃したのか。物語の舞台は、カメラとAIに生活の全てを網羅されたコミュニティ“コンコルディア”。自由で公正で人間らしい社会を保証するために作られたこの町で起きた殺人事件を発端に、町だけでなくコンコルディアの理念そのものに一筋の闇を残すこととなり、次第に、このコミュニティが抱える大きな闇が暴かれる。現代社会に問いかける、AIサスペンス作品。 2016年から開催され、今年で第8回目の東京開催となる、アメコミ・映画・ポップカルチャーの祭典「東京コミコン2024」でHuluオリジナル「コンコルディア/Concordia」の特別ステージが開催。海外ドラマ初出演でありながら、コンコルディアの技術責任者である重要人物、A・J・オオバ役を演じた中島健人が登壇した。 本作に出演が決まったきっかけについて、「『ゲーム・オブ・スローンズ』のプロデューサーのフランクが『コンコルディア』というドラマを作るにあたり、技術者役を演じることのできる日本人を探していたみたいなんです。当時僕も海外の仕事が増えてきていたタイミングだったので、僕自身がインタビュイーとして英語で、Netflixさんなどで動画を出させてもらったりしていたので、Huluの日本のプロデューサーさんが、フランクと話をしてくださって、中島健人がいいんじゃないかと役が決まりました」と出演の経緯を語った。 本日のイベントの前には海外のセレブたちと英語で会話していたという中島。「英語はいつ頃習得したのか?」という質問に、5年ほど前のアカデミー賞、オスカーでのレッドカーペットでセレブたちにインタビューをしたことがきっかけになったと話す。 中島は、「トランスレーター(通訳)の方を挟むと時間が2倍になってしまうので、お話を聞ける人数が少なくなってしまうということに懸念がありました。それで25歳のときに英語を学びはじめたんです。発音を矯正したり、話すことを念頭において、友達にネイティブの方がいるので、その方々にご指導いただきました」と英語に取り組んだ理由を明かした。 そんな中、本作の脚本は英語。それについて中島は、「本当に難しい内容なんです。最初から全て理解できるわけではなかったので、1話1話台本を和訳して自分の中で理解を深めて、英語のセリフの意味をちゃんと理解した上で、自分の意識、気持ちを投影して芝居をしていきました」と述懐。 「本作はサスペンスなので、日本語でもきっと難しいと思います。和訳の台本もかなり難しかった。今回ナンナ・ブロンデルさんと共演しているんですけど、ナンナは『私達でも難しいセリフを健人は覚えているんだから頑張って!』と言われました」と激励されたことを振り返った。 また、この日フランク・ドルジャー氏から中島健人へVTRでメッセージが寄せられた。役者としての中島に期待していたことついてフランク氏は「A・Jのキャラクターに知性を与え、心のもろさを感じさせてほしかった。健人は期待通り見事に演じてくれました」と明かした。 そして、中島が作詞・作曲した『コンコルディア』チアリングソング「THE CODE」についてフランク氏は、「素晴らしいと思いました。歌詞、曲調、演奏全てがドラマのメッセージの全てを捉えていて、曲がそのシーンで伝えたいことを補ってくれました。改めて健人が時間を割いて、この曲を作り演奏し、そして贈ってくれたことに深く感謝します」と絶賛した。 最後に中島は、「自分のターニングポイントになるような作品が『コンコルディア』です。A・J・オオバという役でヨーロッパで過ごした時間はとても忘れられないものになっていますし、今の中島健人が考えることだったり、自分が紡ぐ言葉、そういうものに全て繋がっていると思います。一つのきっかけを皆さんに作品というカタチを通して伝えられていることがとても幸せです。最終話まで見届けていただいて、『コンコルディア』が日本中、世界中に広がっていくと思いますので、皆さんもぜひ『コンコルディア』の世界にお越しください」と締めくくった。