NY日本食レストランなど 能登半島地震で被害の酒蔵を支援
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の酒蔵を支援しようと、アメリカ・ニューヨークの日本食レストランなどが売り上げの一部を寄付しました。 ニューヨークの日本食レストランなどは6日、売り上げの一部、日本円でおよそ260万円を能登半島地震で被災した酒蔵に寄付しました。奥能登地域で被災した11の酒蔵では、日本酒が造れなくなっているということで、寄付した飲食店のオーナーは、「地震の被害に胸が痛んだ。一日でも早く酒蔵が復旧、復興して、またニューヨークのお客さんにも石川の日本酒を楽しんでもらいたい」と話しています。寄付金は、ニューヨークを訪問している金沢の料亭「日本料理 銭屋」の主人、高木慎一朗さんを通じて石川県酒造組合連合会に届けられ、酒蔵の復興に役立てられるということです。
金沢の料亭「日本料理 銭屋」の主人 高木慎一朗さん 「能登エリアの酒蔵で被害を受けていないところはないという表現が一番適切。蔵によっては仕込みをする蔵が全壊もしくは半壊、海近くの蔵は津波の被害を受けた。今季の酒造りはできないと言っている蔵が多い。ただ、もろみだけを何とか取り出して金沢の酒蔵へ運び、しぼって瓶詰めするという動きも出てきている」 「海を越えた遠いニューヨークで応援して下さる方がいらっしゃるのは、酒蔵のみなさんにとって、本当に心強くうれしいこと。もちろん金銭的にもそうですが、長年代々、造ってきたお酒を待ち望んでいる方が、ニューヨークにいるということだけでも精神的な部分で支えになると思います」