勝山で紡いだ繊維の歴史 ゆめおーれ企画展 機械など紹介
福井県勝山市のはたや記念館ゆめおーれ勝山で、企画展「勝山の高度成長期を支えた織物機械たち」が開かれている。市が誕生した1954年ごろから75年代を中心に、「製織準備機」3台をはじめ、糸の張力や密度を測る道具など計22点を展示する。16日まで。 繊維産業で発展した勝山を振り返るとともに、貴重な織物機械を間近で見てもらおうと、市制施行70周年を記念して企画した。準備機は、布を織る織機に使用する縦糸などを準備する工程で使用されていた。自動管巻機(81年製)は、織機のシャトルに取り付けるための管に糸を巻き付ける機械。巻き付けや管のセットなど全て自動で行われ、現在も動かすことができる。 市制10周年を記念して制作された勝山のまちの様子などを収録した動画や、高度成長期に入り、工場の設備が大規模かつ高度化し、集団就職者の受け入れが行われていたことなど当時の歴史を時代背景とともに紹介するパネル展示もある。展示担当者は「繊維という視点から勝山を見つめ直すきっかけになれば」と話す。 期間中の日曜、祝日の午後1~3時、展示する機械を実際に動かす様子を見学できる。入館無料。午前9時~午後5時。水曜休館。