免許返納、60代以上の約8割が「返納予定なし」 理由は「運転能力に問題ない」が最多 <アンケート>
返納後の代替となる移動手段についても、60代以上で「現在までに免許を返納した」または「返納する予定」と回答した人が「家族・身内が運転する車に同乗」を挙げたのは8.9%でしたが、子・孫目線では55.6%と最多でした。
返納後に発生した不都合としては、「日常生活(買い物など)」が53.2%ともっとも多く、「通院」の46.3%が続きました。「趣味」は18.3%に留まりました。
●意外?返納の要望「伝えたことがない」が最多
「免許を持っている70歳以上の親・祖父母のうち、返納した人も返納していない人もいる」、「免許を持っている70歳以上の親・祖父母が誰も返納していない」と回答した人を対象に、免許を持っている70歳以上の親・祖父母の今後の返納について尋ねたところ、「返納させたい」が44.1%で、「返納させるつもりはない」の23.0%を上回りました。 もっとも、「わからない」が35.4%にのぼるなど、子・孫が判断することなのかという迷いも垣間見えました。
返納の要望を伝えたことがあるかを尋ねたところ、「伝えたことがない」が最多の57.4%でした。
●家族は親・祖父母の事故を懸念する傾向
「免許を持っている70歳以上の親・祖父母のうち、返納した人も返納していない人もいる」、「免許を持っている70歳以上の親・祖父母が誰も返納していない」と回答した人を対象に、返納させたいか否かに関わらず、返納させたいとした場合の理由について尋ねると、「事故を起こす可能性があるから」が53.6%、「高齢者の事故を見て怖くなったから」が46.0%と続き、家族が父・祖父母の運転を心配する回答が目立ちました。
返納しない理由について尋ねると、「代替の移動手段に乏しく生活に困るから」が64.6%で最も多く、「本人が運転能力に問題ないと思っているから」が45.8%で続きました。
もし返納させた場合に代替となる移動手段については、「タクシー」が53.4%と最多で、「徒歩」(48.3%)、「家族・身内が運転する車に同乗」(46.4%)、「路線バス・ コミュニティバス」(46.2%)と僅差で続きました。