ウクライナのSu-25攻撃機が「精密爆撃機」に変身 滑空爆弾搭載、スタンドオフでリスク軽減
ウクライナ空軍は旧式の全機種を滑空爆弾に対応させている
もちろん、スホーイのパイロットは空中にいる限りけっして安全ではない。それでも、老朽化したSu-25などが滑空爆弾の広範な採用によって実質的に精密爆撃機に変身したことで、以前よりは相対的に安全になっていると言える。 滑空爆弾は非常に有効なので、ウクライナ空軍は以前から保有していた機材すべてに搭載しようとしている。Su-25とSu-27のほか、ミコヤンMiG-29戦闘機とスホーイSu-24戦闘爆撃機だ。西側諸国から新たに取得しつつあるジェネラル・ダイナミクス/ロッキード・マーティンF-16戦闘機とダッソー・ミラージュ2000戦闘機も、米国製やフランス製の滑空爆弾を搭載可能なはずだ。 ウクライナは滑空爆弾の需要が高まることを見越して、また米国のドナルド・トランプ次期政権がウクライナへの支援を縮小ないし停止する事態にも備え、自国でも滑空爆弾を開発した。この国産滑空爆弾はSu-24で試験されていたことが昨年9月に明らかになっている。
David Axe