大谷翔平、9回にジャイアンツの守護神攻略 162キロのカットボール打ちで3戦連続マルチ安打
◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(15日・米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク) 【動画】試合前のキャッチボール ドジャース・大谷翔平投手(29)が15日(日本時間16日)、敵地ジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。9回2死一塁の第5打席はクローザー・ドバルから左前打を放ち、3試合連続マルチ安打とした。101マイル(約162キロ)カットボールにうまく対応した。 ジ軍先発のウェブにはこの日まで通算5打数2安打の打率4割と好相性。初回無死の第1打席は四球を選び、自身5試合連続出塁とした。3回先頭の第2打席は見逃し三振。低めの際どいボールがストライク判定され、納得のいかない大谷は何度も首を振った。5回2死の第3打席は中前打を放ち、3試合連続安打としていた。 3点を追う7回2死一塁の第4打席は3番手左腕・ミラーの前に見逃し三振に倒れた。99・3マイル(約160キロ)直球が外角に外れたとみて自信を持って見送ったが、球審の判定はストライク。第2打席に続いて判定に泣いた。 腰の張りから復帰2戦目の14日(同15日)の同戦では、4回先頭でウィンの初球、88・7マイル(約143キロ)スライダーを完璧に捉えた。5隻のボートが待つ海に向かって打球が伸びる。オラクルパークでは最近2年で最長となる飛距離446フィート(約約136メートル)の12号先制ソロ。しかし、自身6試合ぶりの一発は右中間最深部だったため、球場内の通路に落ち、日本人初の“スプラッシュヒット”とはならなかった。本人も「打った瞬間(場外まで)いくかなと思ったんですけど」と話すほどだった。 それでも、同球場では初アーチとなり、日本人最多をさらに更新する25球場目のホームラン。大谷も憧れるバリー・ボンズ氏や、花巻東の後輩で米国の名門・スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎内野手(19)らが集結する中で「(場外まで届かず)残念でしたけど、またチャンスがあれば頑張りたいなと思います」と“雪辱”を誓っていた。
報知新聞社